03.19.07

パクリ学入門

Posted in 未分類 at 10:30:24 by gan-chan

装丁4月新刊のご案内。
パクリ学入門』(黒川芳朱著、1,500円+税、ガイア・オペレーションズ発行)
コピー&ペースト時代の創造力を鍛える36冊の読書術。
英治出版初代編集長wada氏率いる(?)ガイア・オペレーションズの新刊です。

内容について、wada氏から気合の入ったコメントを頂戴いたしました。

★読者のみなさまへーー『パクリ学入門』刊行にあたって

2年越しの企画『パクリ学入門ーーウェブ時代の創造力を鍛える36冊のブックガイド』が、ついに4月5日に発売されます。

じつは、この企画はもともと、英治出版の編集スタッフ(出版プロデューサー)の勉強会として企画されたものでした。

編集者として、さまざまな著者と関わるに際して、これだけは読んでおきたい本、考えておきたいテーマを考え、その本の優れた内容を話し合おうという意図で出発しました。

その後、いくつかの事情で、その企画が変更になったので、改めてきちんと著者を立て、本の企画として再出発しました。

なんの苦労もなくコピー&ペーストでさまざまな情報が手に入るウェブ時代、そもそもオリジナルは存在するのか。

文芸、音楽、映像、身体などをはじめとする表現=創造力は、どういう状況にあるのか。

芸術や創造的表現は、もはや我々にとって無用のものになりつつあるのか。

そんなテーマを、「パクリ」という、ちょっと不良っぽい切り口で、考えてみようとしたのが『パクリ学入門』です。

著者のことばを借りれば、以下のようになります。

「今やわれわれは、インターネットによって、世界中からテキスト、静止画、動画、音声をかき集めてコピー&ペーストし、図版の入った読み物や映像作品など、さまざまなものを作成できる。かつてないほどスピーディで、仕上がりもきれいなパクリの手段を、コンピュータは標準装備した。創造と情報の転用の差が曖昧になり、パクリが市民権を得てしまったのだ。これが、新たな創造につながるのか、文化をつまらないものにしてしまうか、即断はできない。だが、こういった状態は本当に今に始まったことだろうか。

 書道では手本を真似る。絵画の修練として模写がある。表現としてコラージュがある。クラシックでは楽譜のとおりに演奏する。和歌では本歌取りがある。文章を書くことは、すでに存在している単語や慣用句を組み合わせることである。口承文学や民謡が示すように、文化の伝承と創造のあいだに線引きをすることは難しく、ひとつ間違えば文化のダイナミズムを殺すことにもなりかねない。私たちは、いつごろからか、独創というドグマに縛られ、創造は無から有を生み出すものだと考えすぎたのかもしれない。創造を物質やエネルギーや情報が形を変えていく過程と考えると、そこには本質的に「模倣す(パク)る」に近いことがあるはずだ。

 そこで私は、「つく(創・造・作)る」ことの現代的意味を考えるために、ある実験をすることにした。文化や創造に関するさまざまな本を読み、その内容をパクリという言葉で強引に解釈してみようというのだ。それによって、独創とは異なる創造の姿が見えてくるのではないか。この、読書の生体実験記録が本書である。」

(本書、「序文」より抜粋)

何かを表現しようとしている方、創造のトビラをこじあけようとしている方、本の読み方を知りたいと思っている方、すぐれた読書案内を探している方、本書をパクろうと思っている方・・・にとっては、大いに刺激になり、また、考えさせられる本です。
ぜひ一家に一冊、常備していただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

     ガイア・オペレーションズ 編集担当/和田文夫

本書で掲載されている36冊については後日改めてご紹介致します。

皆様、ガイア・オペレーションズを宜しくお願い致します。

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