海の日の7/18(月)、梅田蔦屋書店様で、大好評発売中の書籍 『サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』の出版を記念したセミナーを開催しました。
講師としてお招きしたのは、本書の監訳メンバーで、また日本における数少ないSIYの認定講師でもいらっしゃる荻野淳也さん(一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート)。
「マインドフルネスって?」「サーチ・インサイド・ユアセルフってどんなことをするプログラムなの?」という方々に、これらのエッセンスを、ワークを通じ体感していただけるものとして、企画いたしました。
会場には50人以上の参加者が来場されました!みなさん、期待いっぱいの表情です。
今回のワークショップの目玉は、実際に「サーチ・インサイド・ユアセルフ」を体感できること。それも、参加者の皆さん方がお互いに対話を通じながら、「実感し」「気づく」ということを、まさに「体感できる」というものでした。まず、最初に行ったのが、「簡単なマインドフルネス瞑想」。「呼吸」に注意を向けるシンプルな瞑想です。
姿勢を正し、呼吸に注意を集中させる。皆さん、真剣な表情でマインドフルネス瞑想を体感されています。簡単なようですが、ふと気づくと注意がそれてしまっていたり、雑念がわいたりして、意外に難しくも感じます。どのように対処すればよいのか、荻野さんは穏やかな調子で説明してくれました。
荻野さんいわく、注意力のトレーニングは、筋トレと同じ。やるたびに注意力を鍛えることができるそうです。
次のワークは「マインドフル・リスニング」。二人がペアになり、交互に相手の話に耳を傾ける、というもの。聞く側は相手の話に意識を集中しなければなりません。これもシンプルなワークですが、どんな効果があるのでしょう。
本書の『サーチ・インサイド・ユアセルフ』で、著者チャディー・メン・タンはこう書いています。
私たちは、七週間のSIY講座の最初に、よくこのフォーマルなエクササイズをやる。参加者はたいてい、お互いに知らない人どうしだ。そして、このエクササイズの最後に、参加者からこう言われることがよくある。「この人とは六分過ごしただけですが、もう友達です。仕切りの隣同士で何か月も仕事をしていながら、お互い知りもしない人がいるというのに」。これこそ注意力の威力だ。注意をすべてむけるという贈り物を六分間与え合うだけで、友情を育むには十分なのだ。
私たちが会話の際、いかに相手に対して注意力が散漫であるのか、「気づく」ことができるかもしれません。
そして、次のワークは「ジャーナリング」。出されたお題に対し、思いついたことをどんどん書きます。いったい、何のワークでしょう。本書ではこう書かれています。
ジャーナリングとは、自分に向けて書くことで自己発見する練習だ。心の中にありながら、明瞭で意識ある眺めには入っていないものを発見するのを助ける、重要なエクササイズだ。
こんな簡単なエクササイズなのにほんとうに役に立つのか、と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、科学的な研究でも、肝をつぶすほどの効果が出ていることが本書には記されています。
驚いたことに、参加者の皆さんからいただいたアンケートの中にも、「自分を見つめなおすことができた」「頭が整理された感じ」という感想が多くありました!
こうして、荻野さんのお話とワークを織り交ぜながらの2時間は、あっという間に過ぎました。
私(関西で書店営業をしている田中)が一番驚いたのが、会場の皆さんの雰囲気の変化です。開始直後には期待や不安など、なんとなくざわざわとした空気が満ちていた会場でしたが、終盤を迎える頃から、どんどん、満ち足りた、それでいて澄んだ空気感へ変化していたこと。これも、マインドフルネスの効果なのかもしれません。
講師の荻野さん、ご参加くださった皆様、梅田蔦屋書店のスタッフの皆様、本当にありがとうございました!また近々お会いできる日を楽しみにしております。
『サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』