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今年もロンドン・ブックフェアに参加。出版社が運営する書店、London Review Bookshopも訪問しました。

3月14日(火)~16日(木)にロンドン・ブックフェアが開催されました。海外の出版社とミーティングをおこなうため、英治出版は毎年参加しています。今回は、プロデューサーの安村と平野、コーポレート・コミュニケーションの山見の3名で参加し、海外で出版されるさまざまな本を紹介してもらいました。特に今回は、経済格差に関する書籍の紹介が多かったです。

↑ブックフェア会場。ブースがたくさんあります。

↑ブックフェア会場の入口付近。

各社とのミーティングでは、日本で出版した本の状況などをお伝えすることもあります。たとえば、先日発売した『なぜ僕たちは金融街の人びとを嫌うのか?』の原書(Swimming with Sharks)を出版しているAndrew Nurnberg Associates社とのミーティングでは、著者・ヨリスさんが来日されたときの様子をお話しました。特に、日本の複数のメディアがヨリスさんをインタビューしたことが嬉しかったようで、とても興奮されていました。原書の出版社の方と、こうして細やかなコミュニケーションをすることで、著者の応援が加速するような気がしました。

なお、ヨリスさんのインタビュー記事はこれから随時、公開される予定です。現在は、東洋経済オンラインの記事や『3月のライオン』監督・大友啓史さんとの対談記事がcakesでご覧いただけます。

 

ロンドン滞在中はブックフェア以外に、『夢とスランプを乗りこなせ』著者でイラストレーターのベン・タロンさんにお会いし、彼のスタジオや思い出の地を案内してもらいました。

↑駅で待ち合わせをしたときのベンさん。あたたかく迎えてくれました。

 

また、事前に調べて気になっていた書店「London Review Bookshop」を訪問しました。

London Review Bookshopは、大英博物館のすぐそばにあります。London Review of Booksという雑誌を発行している出版社(出版社名もLondon Review of Books)が、書店「London Review Bookshop」とカフェ「London Review Cakeshop」を運営しています。英治出版も出版事業を中心におこなっているので、新しい事業まではいかずとも、新しい取り組みなどのヒントがありそうだと思い、訪問することにしました。

彼らが毎月2回発行している雑誌がこちらです。

雑誌名からは、ロンドン在住著者の本の書評が掲載されているのかな? と想像できますが、実際の内容は、世界情勢に関すること(特にヨーロッパ各国に関する政治について)や、各国の歴史など、ロンドンに限らないさまざまな分野の記事が掲載されています。もちろん、イギリスやロンドンの歴史や文学、芸術に関する記事もあります。たとえば、最新号VOL.39 Number.7では、シリア情勢やウィンストン・チャーチル元首相に関する記事が書かれています。雑誌のアプリもあるので、日本に住んでいても記事を読むことができます(1部600円)。

店内を見ながら発見した、彼らのユニークな点は、雑誌の表紙をカレンダーやポストカード、アートに活用していることです。雑誌の表紙は、毎回異なるイラストレーターがデザインしているようです。

また、書店とカフェは18:30(日曜日は18:00)で営業を終了しますが、19:00からほぼ毎日、イベントが開催されます。私たちが訪問した日もイベントが開催予定でしたが、事前予約チケットが売り切れるほどの人気でした。その日のイベントは、Close to the Knives: A Memoir of Disintegrationという書籍の復刻版発売記念イベントの開催でした。イベントに参加できない場合も後日、ポッドキャストで内容を聴くことができるようです。ほかにも、Customer Eveningsという、お客さん感謝デーのようなイベントも開催しています。感謝デーでは、本が割引で買えたり、ワインや軽食を楽しめるそうです。

↑店内に掲示しているイベントのチラシ

 

今回の訪問をとおして、「自分たちがすでに持っているものを活かしながら、コミュニケーションを生みだす仕掛けづくり」を学びました。「コミュニケーションを深める仕掛け」も混ぜ合わせながら、今後英治出版でも活かしていきたいと思いました。

英治出版オリジナルブックフェアを開催中。フェア対象書籍をご購入いただいた方(先着10名)に、「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」をプレゼント!

みなさんご存じのように、書店ではよくブックフェアが開催されます。店員さんが企画したフェア、作家や著名人が選書したフェア。見かけるとつい足をとめる人も多いのでは? そんなブックフェアの魅力のひとつは、思いがけない本との出会い、いわばセレンディピティ(幸運な偶然)が起こることかもしれません。

 

英治出版もしばしば書店のブックフェアに関わっています。ソーシャルデザイン関連書フェア、春のフレッシャーズ向けのフェア、国際ガールズ・デー(10月11日)にちなんだフェア。ただ、「書店以外」でのフェアはあまりしてきませんでした。英治出版にはイベントスペースEIJI PRESS Labがあり、壁一面の大きな本棚があるのに。

 

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↑毎春、ブックファースト新宿店さんで開催している
フレッシャーズ向けブックフェア

 

そこで、毎月テーマを決めて、EIJI PRESS Labと英治出版オンラインストアで英治出版オリジナルブックフェアを開催することにしました。最近の新刊も過去に出版した本もごちゃまぜに選書。予想外の発見(セレンディピティ)があるかも?

 

2月といえば、バレンタインデー。筆者が毎年思い出すのは、小学生のころに手作りしたチョコレートのこと。担任の先生にあげるつもりでつくりました。プレゼントだから、きれいな包装紙に包んで渡す。そんな発想があってもよかったはず。ですが私は、アルミホイルに包んだチョコレートをプレゼントしてしまいました・・・。

 

余談はさておき、今月は『チョコレートの真実』を起点に、全部で6冊を選びました。

チョコレートの真実

フェアトレードのおかしな真実
――僕は本当に良いビジネスを探す旅に出た』

Because I am a Girl
――わたしは女の子だから』

ハーフ・ザ・スカイ
――彼女たちが世界の希望に変わるまで』

ブルー・セーター
――引き裂かれた世界をつなぐ起業家たちの物語』

世界で生きる力
――自分を本当にグローバル化する4つのステップ』

Labのフェア用本棚もできあがっています。
Labにお越しの際は、ぜひ覗いてみてください。

英治出版オンラインストアのページはこちらです。

 

 

また、このブログではフェア対象書籍を1冊ずつ紹介していきます。
今回は『チョコレートの真実』です。

 

『チョコレートの真実』

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甘いチョコレートの裏側に隠された、カカオをめぐる過酷な児童労働の苦い真実にせまるノンフィクション。

カカオ農園で働く子供たちは、チョコレートを知らない

世界最大のカカオ豆の輸出国、コートジボワール。密林奥深くの村を訪れたカナダ人ジャーナリストのキャロル・オフは、カカオ農園で働く子供たちに出会う。子供たちは自分たちが育てた豆から何が作られるのかを知らない。自分に課された過酷な労働が、先進国の人々が愛するお菓子であることも、チョコレートが何なのかさえも。

 

苦いチョコレートの歴史を紹介したブログ記事も、
ぜひご覧ください。
社内でもかなりの読書家であるスタッフが書きました。http://www.eijipress.co.jp/blog/2017/02/02/20534/

 

チョコレートの裏側に隠された児童労働のような、目には見えないことが他にもたくさんあると思います。野菜は、誰かが育て、収穫し、お店に運んでくれています。お肉も、他のいろんな商品も同じです。当たり前にそこに並んでいるように見えるモノの背景には、いろんな情報やストーリーがあることを思わされます。

 

見えない現実を覗くこと、
見えないけど想像し得るストーリーを描くこと。
ひとりひとりがはじめられる1歩かもしれません。

 

世界の子どもを児童労働から守る活動をしている、認定NPO法人ACE。彼らは「しあわせへのチョコレートプロジェクト」をおこなっています。チョコレートを食べる人と作る人、みんなが一緒にしあわせになれるように、児童労働のないチョコレートが当たり前に手に入る社会の実現を目指している活動です。プロジェクトで生まれた「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」は、売上の一部がガーナのカカオ生産地の子どもたちを支援する寄付にもなるそう。てんとう虫チョコを購入してプレゼントする。ACE制作の映画『バレンタイン一揆』を観る。それぞれがしたい、できる方法で応援できるといいですよね。

 

 

また、英治出版オンラインストアで今月のフェア対象書籍をご購入いただいた方(先着10名)に、書籍と一緒にてんとう虫チョコをお送りします。この機会が見えない現実を覗く、見えないけど想像し得るストーリーを描くきっかけになれば嬉しいです。

 

次回は「フェアトレード」の内側を伝える本をご紹介します。

EIJI PRESSのPRESSについて(英治出版 代表・原田がブログを書きました。)

先日、京都造形芸術大学 副学長の本間正人さんにお会いし、英治出版のロゴやEIJI PRESSの「PRESS」というのがいい、とお褒めいただいた。

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正直なところ、創業時にPRESSとしたのは失敗だったかなと、ずっと思っていた。

ネットバブル期の頃の出版社と言えば、電子書籍への先見がなく、紙に固執しているように感じていた。英治出版では創業の1999年からオンラインでの立ち読みを提供していたので、なんとなく「出版社」の姿勢に違和感を感じていた。

そこで、2002年に初めて社員を雇うにあたり、自分たちにとっての「出版」を改めて定義してみようと考えた。そうして生まれたのが「パブリッシャー宣言」だった。「版を出す」と書く出版は、どこか印刷のイメージで、だからこそ(当時)出版社は紙に固執してしまうのではないか。自分たちの役割をより良く表す言葉として、英語のpublisherが浮かんだ。public、publicizeという単語が連想された。私たちの仕事は、紙の本を作り読者に売ることではなく、著者のメッセージを磨きパブリックにすることで著者の夢を応援することなのだと理解した。以来、著者を応援する出版社を心がけ、自分たちはパブリッシャーであると思ってきた。なので、EIJI PRESSには抵抗があった。

本間さんにPRESSが良い理由を尋ねた。

PRESSは、EXPRESS(表現する)であり、IMPRESS(印象を与える)であると。

著者は人生観が詰まったメッセージをEXPRESSし、読者は自分の人生観に著者のメッセージをぶつけIMPRESSする。その間に存在するのがEIJI PRESSなのだと。

そうか。そうだよ。

そう思うと、パブリックという実体が見えない表現より、著者から読者という個人から個人への関係を表すPRESSが断然気に入ってきた。

英治出版が大切にしている考え方に6 degrees of separationがある。この仮説に寄れば、6次の隔たりで全人類が間接的に繋がる。友達の友達は、みな友達の世界。6次の友達は想像が難しいが、直接知っている1次の友達を大切にしないひとが、友達の友達(2次)や、の友達(3次)を得ることはない。友達ネットワークの階層をどこまで深くできるかは、1次の関係の深さに比例するのだと思う。

英治出版をEIJI PRESSとして、よかった。

これからも、著者との1次の関係を大切にしていこう。それが結果的に、友達ネットワークを伝って、多くの読者をIMPRESSすると信じて。

We are EIJI PRESS.

本間正人さん、新しい気づきを頂きました。
ありがとうございました。

『サーチ・インサイド・ユアセルフ』監訳の荻野淳也さんに選書いただいた 「マインドフルネスフェア」 絶賛展開中です!!

5月に英治出版から刊行した『サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』。このブログでは本書を中心としたブックフェア、【今、ここに集中する-「マインドフルネス」フェア】を展開中の書店さん、大学生協さんをご紹介いたします。

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今回のフェアを選書いただいたのは、本書の監訳を務めていただいた一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事の荻野淳也さん。なんと、荻野さんは日本で数少ない「サーチ・インサイド・ユアセルフ」の認定講師でもいらっしゃいます!

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荻野さんには、マインドフルネスを理解するための書籍30タイトルをご選書いただきました。マインドフルネスに関する書籍はもちろん、合気道など武道の本、ヨガの本、食事の本、また脳科学の分野の本など、多岐にわたった幅のある書籍を揃えていただき、ひと味もふた味も違う、ユニークで興味深いフェアとなっています。マインドフルネスに関して精通なさっていらっしゃる荻野さんならではの選書ですね!!

また今回、荻野さんにはフェア開催に向けて、読者の皆さんへのメッセージもいただきました!

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マインドフルネスにより向上する集中力や記憶力、感情のマネジメントなどのスキルは、人間のOS(基本ソフト)に当たるもので、企業の人材のみならず、子供、学生にとっても継続的に高める必須スキルとして認知されつつあります。いち早くマインドフルネスを取り入れたライフスタイルで自分の理想とする人生を手に入れてください。(一部抜粋)

 

ぜひ、店頭でじっくりご覧いただければ、と思います!!

そして、それぞれの本に付けているPOPコメントにも注目。「この本、マインドフルネスについて語っていたんだー!」と驚いてしまうコメントもありますよ。

 

こちらは、紀伊國屋書店グランフロント大阪店さん。ビジネス入口の大きな展開が目に飛び込んできます。こちらでは、動画も使って展開中。好調に動いているとのことです。

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そして、こちらは関西学院大学生協フォーラム店さん。関西学院大学では、心理学科で『マインドフルネスストレス逓減法』が教科書となっているようで、心理学科の皆さんにもぜひ注目していただけたら嬉しいです。

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先月から引き続き展開してくださっているのは、ジュンク堂書店梅田ヒルトンプラザ店さん。ティク・ナット・ハン*さんの書籍などが良く動いている、とのことです。

*ティク・ナット・ハン=ダライ・ラマ14世と並んで、20世紀から平和活動に従事する代表的な仏教者。アメリカとフランスを中心に、仏教及びマインドフルネスの普及活動を行なっている。

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今後も、どんどん展開を拡大していく予定ですので、お近くの書店さんで開催の折には、ぜひ足を止めてご覧いただければ、と思います!!

また、先日『サーチ・インサイド・ユアセルフ』著者チャディー・メン・タンの新著、『たった一呼吸から幸せになるマインドフルネス JOY ON DEMAND(NHK出版)』も発売されています。こちらもぜひ、ご覧ください。

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11/22発売の新刊『夢とスランプを乗りこなせ』、関西・スタンダードブックストア心斎橋さんにて先行販売スタート!!

包み隠さず語った夢とスランプの日々を、悩めるクリエイターの毎日に寄り添うように執筆された『夢とスランプを乗りこなせ――ぼくがクリエイターとして生きていく方法』の著者ベン・タロン氏がロンドンより来日します!!

そして、刊行記念のトーク&ライブペインティングを11/20(日)、 スタンダードブックストア心斎橋で開催します。またそれに先駆けて、先行販売がスタートしました!

お店の入り口には、イベントのポスターもしっかり掲示されています。店内でも、デザインコーナーや、イベント告知コーナーなど各所に本書が展開中。

 

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表紙のイラストは、日本語版のために著者が描きおろし!! オレンジとグリーンのカラーとベンさんのイラストがとても目を引きます。

 

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ベンさんは現在、世界的な有名クライアントの仕事を手掛けられるかたわら、自身の苦労した経験から、悩めるクリエイターやフリーランサー、専門学校向けのセミナーやpodcast、自殺防止に取り組む慈善活動にも力を入れられています。

 

今回のイベントは「フリーランスのクリエイターのための予算ゼロのセルフプロデュース術」と題し、自身の成功・失敗体験をもとに、クライアントに見つけてもらえる、選ばれるイラストレーターになるためのセルフプロデュース術を伝授。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で開催されたThe London Design Festivalでも大好評だったセミナーの日本初上陸版です!

 

■ 自分の個性を活かした、独自の作風を確立するには?
■ ウェブに載せるポートフォリオの工夫の仕方は?
■ SNSの効果的な活用方法は?
■ キャリアのない無名時代には、どう営業すればいい?

 

クリエイターの方はもちろん、クリエイターを目指す学生の皆さんにも役立つ情報が満載です! また後半には、ベンさんと一緒にライブペイントを体感するプログラムも。ベンさんと一緒に作品をつくりあげられる、またとない機会です!!

 

関西にお住いの皆さま、ぜひご参加お待ちしております。参加のご予約はこちらよりお願いいたします。

 

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