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紛争問題に求められていることとは? 『僕らはソマリアギャングと夢を語る』著者、日本ソマリア青年機構代表、永井陽右さん講演会@早稲田大学が開催されました。

5月10日に発売した『僕らはソマリアギャングと夢を語る――「テロリストではない未来」をつくる挑戦』の著者・永井陽右さんが、先日留学先のイギリスより日本に一時帰国されました。短い滞在日程の中、取材や各地でおこなわれる講演会などで忙しい日々を過ごされました。

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(会社に来ていただいたときに撮影した写真。左:永井さん、右:弊社代表・原田)

 

さて、今回のブログは5月18日(水)に永井さんの母校、早稲田大学でおこなわれた講演会「世界最悪の紛争問題に挑む日本とソマリアの若者たち~テロリストではない未来をつくる!~」の内容をお届けします。

 

現在、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス紛争研究修士課程に在学中の永井さん。早稲田大学在学中にソマリアの大飢饉と紛争の問題を知り、NGO「日本ソマリア青年機構」を設立しました。

 

永井さんがどんな想いを持って活動に取り組んでいるのか、その活動はいったいどういうものなかのか、後輩たちに伝えたいこととはなにか。著書『僕らはソマリアギャングと夢を語る』の内容もふまえながら、講演内容をご紹介したいと思います。

 

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日本ソマリア青年機構は、日本で唯一「紛争地」ソマリアに特化したNGOです。メインのプロジェクトは潜在的自爆テロリストであるソマリアギャングの過激化防止と積極的社会復帰プロジェクトです。その他には、サッカーチームへの物品支援やソマリア人の若者の日本留学支援をおこなっています。

 

「世界で一番こまっている人たちをなんとかできないか。」

 

たったひとつの想いから立ち上げたのが「日本ソマリア青年機構」でした。永井さんが大学1年生のときです。しかし設立当初は、ソマリアギャングの積極的社会復帰プロジェクトのアイデアもなかったようです。「自分たちだからこそできることはなんなのだろう?」と模索する日々が長く続いたようですが、それでもとにかく仲間と話し合って、アクションして、また考えて。その繰り返しのなかで、自分たちと同年代である「ギャング」に目を向けるようになったそうです。

 

著書には、プロジェクトに参加して生き方を変えた3人のギャングの姿が描かれています。1人はソマリアの実家に戻り、1人は南アフリカの親戚のもとに行き、もう1人はなんとニュージーランドの大学に留学したとか! 彼らの姿を思いながら、永井さんはこう書かれています。

 

「3人のように夢に向かって進んでいる人たちの姿を見ていると、人生に裏技なんてものはあまりなくて、ひとつひとつ積み重ねていくことが大切なんだと思う。その積み重ねは面倒だったり大変だったりするだろう。でも、僕らが出会った勇気あるユースたちは、必死に一歩一歩、日々を生きている。」

 

永井さん自身こそ、ひとつひとつを積み重ねてきた人だなぁと思います。

 

その後、講演は「紛争解決の必要性」という大きなテーマに移りました。

 

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僕の問題意識は、紛争問題に対するコミットメントが致命的に不足している、ということです。紛争は「人権侵害の程度」という観点で、きわめて深刻な問題です。どの社会にも、いろんな問題があります。そのなかでもニーズや優先順位が抜群に高いのが「紛争問題」だと、僕は考えています。たくさんの人が不当な暴力を受け、たくさんの人が死にます。現代の紛争を解決するためには、基本的に外部アクターのコミットメントが不可欠です。ではなぜコミットメントが不足しているのでしょうか。いくつか理由を考えてみました。

・アクセスが難しい

・コミットメントに求められるレベルが高く、難しい

・収益モデルの構築が非常に難しい

・モデルケースが圧倒的に少ない

 

理論上、紛争解決にはマクロとミクロレベルのアプローチがあるそうです。マクロレベルでは「政治的な統合」や「政治スキームの再構築」で、ミクロレベルは「コミュニティレベルでの統合」や「現場レベルでの暴力の解決」「対話」を指すそうです。

 

最近は紛争の構造が変わってきました。「戦争」から「紛争」に変わったのです。戦争はお互いに戦争布告して戦いがはじまります。でも新しい紛争は、当事者がよくわからない。政治的に正当な存在じゃない。組織的にも全然洗練されていない。戦う目的や戦術が変わった。これが何を意味するかというと、マクロレベルの政治的な合意、政治的な再構築ができないということです。

 

印象的だったのは、新しい紛争の特徴として「和平合意がない」という点です。今までは、和平合意のあとに平和構築がはじまったので、和平合意までが紛争解決のフェーズであったのですが、今の紛争は紛争解決と平和構築の領域が不明瞭になってきているから、その2つを同時に取り組んでいかなければならなくなってきているそうです。

 

それでは新しい紛争において、マクロレベルの紛争解決が難しくなっている今、どうやって紛争解決をしていけばいいのでしょうか? 永井さんが強調しているのは「アメとムチを同時に行う」ということです。これまでの紛争解決は「ムチ」、すなわち空爆などの軍事作戦によって武装勢力の強度を下げることだけが行われてきました。しかし、当事者がはっきりしない現代の紛争では、「元テロリスト」は必ず残るし、どうやって彼らを社会に統合していくかが大きな問題になります。そこで「アメ」、NGOや企業やコミュニティーなど、文民による社会統合の取り組みが重要になると永井さんは訴えます。

 

永井さんは、日本ソマリア青年機構のソマリアギャングの積極的社会復帰プロジェクトのアプローチに、アメとしての可能性を感じていらっしゃるようです。

 

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そこで、アメの部分として日本ソマリア青年機構がおこっているのが「ムーブメント・ウィズ・ギャングスターズ」というソマリアギャングの積極的社会復帰プロジェクト。ギャングは15-29歳と若く、永井さんたちと同年代。同年代であるからこそ、学生がアプローチできるのだと永井さんは言います。

 

このプロジェクトについては、本のなかで詳しく書かれています。ギャングたちそれぞれが地域や自分の問題を考えて、解決策を考える。日本ソマリア青年機構はその後押しをする。日本の学生とソマリア人が一緒になって問題解決に取り組む姿には本当に胸が熱くなります。

 

誰も彼らにアクセスすることができないなか、同年代である日本人の僕らがアクセスできたことに可能性を感じています。そしてこれは、学生だからこそできることで、日本ソマリア青年機構の存在意義はここにあります。現代的な紛争問題において学生がもつ可能性と優位性があると思います。

 

最後に、いろんな国際協力の定義があるなかで永井さんが個人的にこれだ、と思った言葉を教えてくれました。

 

「真の国際協力とは、自分がやりたいことをやって自己満足にひたるのでも、自分に専門性があることをやるのでもなく、それが必要であれば、自分がどんなにやりたくないことでも実行し、専門性が必要ならそれを身に付けていこうと努力していく姿勢を言う。」(国境なき医師団として活躍されたことがある山本敏晴さんの言葉)

 

講演後のQ&Aの時間ではたくさんの質問が出ました。以下、一部紹介します。

 

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Q:ギャングたちがどうなったら成功といえるのですか

まず、ギャングをやめさせることは目指していません。ギャングたちにはギャングになった理由や背景があるので、「ギャングをやめろ」というのはかなり過激なことです。まずは、自分のことを「ギャング」ではなく「社会を変えるユースリーダー」だと認識するように、アイデンティティーを変えてもることを目指します。そのうえで、暴力や犯罪行為をやめ、スキルトレーニングに通うことで、自力で社会復帰への道筋をつけるようサポートします。

 

Q:紛争解決の先にどんな世界を見ているのですか

皆さんと同じで、紛争がない平和な世界を願っています。だから、そのために自分だからできることをやっていきます。

 

Q:紛争はなくなることはないと思いながら、どうしてこの活動を続けるのですか。

少なくとも自分の生きている間にはなくなることはない、という意味でした。でも、だからといってやらなくていいという理由にはならないし、大きなニーズがあって、自分にできることがあると思うから、それを続けていきたいです。

 

「動かない岩だとわかっていても、それでも動かそうとする。」

 

永井さんのお話を聞きながら、昨年開催した「U理論セミナー」で『U理論』訳者の中土井僚さんが言われていたことを思いだしました。どんな問題に対する取り組みもすぐにいい結果がでるものではないし、すぐに物事が良くなっていくことは極めて少ないけど、それでも一歩一歩前進しつづける信念と勇気と強さを永井さんの講演のなかから感じ取りました。

 

永井さんをはじめ、日本ソマリア青年機構のみなさんの安全を祈りながら、これからのさらなる挑戦と活躍を応援したいと思います。

 

『僕らはソマリアギャングと夢を語る――「テロリストではない未来」をつくる挑戦』

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えいじらいぶらり meet up!を開催しました。

2012年に誕生したEIJI PRESS Labは「Lab」という名のとおり、いろんな実験をしたり未来が生まれたりする場にしたいという想いからつくりました。普段は、私たちが会議で、また社内外の人たちによるイベントスペースとして使っています。今では年間100回以上の利用があるEIJI PRESS Labですが、まだまだできることがあるんじゃないか・・・と考えていたところ、社内で出てきたアイデアが「Labをライブラリーにするのはどうだろう?」というものでした。

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仮名「えいじらいぶらり」として、どんなライブラリーだったらいいか、英治出版オリジナルのライブラリーってなんだろう。そのヒントを読者のみなさんと一緒に探りながら、イチからえいじらいぶらりをつくっていこう、ということで4月26日(火)にイベント「えいじらいぶらり meet up!」を開催しました。

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今回のブログは、meet up当日の様子をご紹介し、今後「えいじらいぶらり」がどういうものになり得るか、その方向性について書きました。meet upには参加していないという方も、この記事を読みながら「どんなライブラリーだったら嬉しいか」を一緒に考えるきっかけになれば嬉しいです。

 

さて、当日は13名の方がmeet upにお越しくださいました。恵比寿グルメやピザを食べながら、そして飲みながら、和やかな雰囲気でスタートしました。まずは全員で自己紹介。普段のお仕事や取り組まれている活動、また、なぜ今回meet upに参加してくださったのかをお話していただきました。

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みなさんの自己紹介を聞いていて、いいなぁと思ったのは、それぞれのお仕事や取り組まれていることは違っていて、日常では普通、集まるはずのない人たちが集まっていることです。ある人はIT関連の会社に務められていて、ある人は経営コンサルティングに携わっている。またある人は、フリーランスでお仕事をしていたり、NPOで活躍されていたり。じゃあどうしてみなさんがmeet upに集まったかというと、英治出版の本や英治出版のことを知ってくださっていた、「つながり」という今回のmeet upのキーワードに関心があった、また上司から参加を勧められた・・・など、きっかけもまたさまざま。普段していることも、今回のイベントに参加したきっかけも、みんなバラバラだけど、その中でこうしてみなさんが集まったことがすごいなぁと思ったと同時に嬉しく思いました。

 

次に3つのグループにわかれて、どんなライブラリーになったらいいかを考えるための素材として、「つながり」ってそもそもなんだろう?いい「つながり」ってなんだろう?本と人の「つながり」ってどういうものがあるだろう?ということを考え、それを共有し合いました。また、具体的にこんなライブラリーだったらいいなというアイデアも聞いたりしました。さて、どんな考えがでてきたのか。その一部を並べてみたいと思います。

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つながりってなんだろう?

・安心・信頼できる場で、異なる多様な価値観に触れられること。

・新しいアイデアが生まれること。

・ネットワーク理論的にいえば、時間、相互性、親密性、感情が関係性にあるかどうか。その関係性が弱い(ゆるい)ものもあれば、強いものもある。

・強いつながりもゆるいつながりもあるが、どちらもあっていいもの。

・自分の興味、関心、やる気によってつながりは広がっていくもの。つながりがつながりを生んでいく感じ。そして、その一部には深くなっていくつながりも生まれる。

・つながりが強すぎると内になりすぎるリスクがある。オープンさとのバランスは結構、重要なのではないか。

 

あなたにとっていいつながりとは?

・学びがある、学びが増えるつながり。

・意識を共有しているつながり。同じ方向を向いているつながり。

・相手にとっても自分にとっても、お互いが学びあえたり、刺激しあえたり、Win-Winの関係が生まれるつながり。

 

本と人とのつながりとは?

・関係がはじまるきっかけ。

・人生の転機で出会った本。それを紹介してくれた人のつながりも、その本とのつながりも大切。

・同じ本をどう捉えるかで、人となりが見える。

 

えいじらいぶらりがどんな場になるといいか?

・答えを求めずに、好き勝手言える場。

・自分が持っていない知識、考え、情報を、お互いに交わし合うことができる場となってほしい。自分の苦手(というか専門外)な知識はとても興味深いから。

・自分にとって勉強になるような、刺激になるような、そういう人たちとつながれる場所になれば嬉しい。

 

えいじらいぶらりの具体案は?

・棚展示を「つながり」や「ストーリー」が感じられるものにしてみると面白い。

・ライブラリーに来たひとが1冊置いていって、英治出版の本と交換ができる。

・日時のみ設定をしておいて、自由に発表ができる場にする。事前にこういう人が集まります、とアナウンスするもよし。いろんなひとが集まるフックになるかもしれない。

・読書会などを行って、ホワイトボードに感想を書き残しておく。しばらくそれは消さずに置いておく。

・1冊の本を起点として想像する、関連する話をする場にする。あるいは、起点が本じゃなくてもいいかもしれない。

・脱線読書会。「起点となる本」を決めて、そこから想起する本を持ち寄る読書会。「脱線」がキーワード。ネット書店の「おすすめ欄」では、出会うことのできない意外な本に出会うことができる。

・まざる読書会。ラボで、同時に2つの読書会を開催。途中で、別の本の会の人たちがまざる。

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meet upのなかで話し合われた一部をご紹介しましたが、ほかにも色んなたくさんの考えを聞かせていただきました。全体として受けた印象が、みなさんの知的好奇心の旺盛さでした。また、キーワードとして頭に浮かんだのが「前進」とか「未来」「ポジティブ」といったものでした。

 

meet up当日でのお話や受けた印象をもとに、もう少し考えをブラッシュアップして、単なるカフェやライブラリーじゃない、英治出版オリジナルのライブラリーをつくりたいと思っています。カフェだと、隣の人に話しかけるなんてことはなかなかできない。でも、えいじらいぶらりならできる。ライブラリーだと、あまり積極的にそこにいる人たちと話はできないけど、えいじらいぶらりならできる。そんな、ありそうでなかったライブラリーになればと思います。

 

最後に、今回のmeet upにご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました!場の設計など、至らない部分がたくさんあったと思いますが、あたたかくサポートしていただいたり、ときにリードしてくださって、大変助かりました。ありがとうございました!

 

この記事を読んでいただいたみなさんのなかでも、EIJI PRESS Labのライブラリー化計画についてお考えや希望がありましたら、ぜひコメントをいただければ嬉しいです。こちらのメールpr@eijipress.co.jpでも受け付けていますので、どうぞよろしくお願いいたします!

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レストラン・モリウミアス(森と、海と、明日へ)で美味しいお料理を堪能してきました。

先週3日(木)に東京・六本木で開かれたレストラン・モリウミアスにお邪魔してきました。ホタテやサーモンなど新鮮な魚介類や肉厚ベーコンが使われたとっても美味しいお料理を社員3人で堪能してきました!

 

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美味しそうな料理の写真を見て、行ってみたい~!と思われた方もいらっしゃると思います。ですが、残念ながらレストラン・モリウミアスは「出張レストラン」のため、普段は東京にありません。

 

ところで「モリウミアス」とは、石巻市雄勝町にある「学び場」のことです。3.11によって町の8割が壊滅状態になったその町の高台にある廃校が新しい学び場「モリウミアス」として生まれ変わりました。

 

自然を愛する、好奇心と探究心を持つこどもが、人の暮らしと自然が共存する環境と、それを活かしたプログラムや多種多様な交流を通して、サステナブルに生きる力を身につけることができる。そして集まる人達によって進化しつづける。

町がより豊かに、強くなってゆくきっかけをつくる、自然を背景とした、複合体験施設です。 

 

昨年の夏にオープンしたこの施設は現在、主に子どもたちを対象とした数日間のプログラムを実施しており、ほかには、企業や団体の研修を行ったりもしています。雄勝町の食材を自分たちで調達して食べる、森や田畑などの大自然をフィールドにしていろんな体験をするなど、わくわくがたくさんつまったプログラムです。

 

また、モリウミアスが掲げるビジョンには、以下が含まれています。

・自然の中で、こどもたちに新しい学びを

・持続可能発展開発教育(ESD)実施

 

子どもたちの学びや教育の場であるモリウミアスは、これまですでに350名の子どもたちがプログラムを体験しているようです。今朝の新聞(フジサンケイ・ビジネスアイ)にもモリウミアスについて、記事が書かれており、これからますますたくさんの子どもたちが訪れるのだろうなぁと思います。

 

そして、このモリウミアスのことを広く紹介するためのとりくみの一環としてレストラン・モリウミアスは開催されました。年齢も仕事も多様な100人近くの方が集まっていました。

 

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美味しいお料理は、すべて雄勝町の食材が使われています。ベーコンは、モリウミアスで育てている豚から作られたものだそうで、あま~くて美味しい油がぎゅっとつまっていました。シーザーサラダに入っていたのですが、相性がこれまた抜群・・・。

 

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お料理の奥には、モリウミアスのプログラムを体験中の子どもたちの様子がわかる写真パネルも展示されていました。海に川に森に…子どもたちのフィールドは、雄勝町の自然すべてです。大人の私たちも、子どもたちと一緒になってプログラムに参加したくなります。

※現在、2016年春夏以降の参加予約を受け付けているそうです!詳細はモリウミアスホームページよりご覧くださいませ。

 

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モリウミアスの運営をおこなっているのが立花貴さんが代表理事を務めるsweet treat 311のみなさんです。

 

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↑レストラン・モリウミアスで挨拶をされている立花さん。

 

  • 立花貴さんについて(インタビュー記事)

http://open-academy.jp/wp2014/interview03/

 

5年前の今日、大地震による大津波でたくさんの方が亡くなられました。改めて、ご冥福を心よりお祈りいたします。

 

モリウミアスで過ごす子どもたちが、またこれからずっと先に日本や世界で生まれてくる子どもたちが、色んな意味で豊かに暮らすことができるように、わたしたち大人は考えつづけ、行動しつづけたいものですね。

『システム思考をはじめてみよう』刊行記念 体感ワークショップ、関西(梅田蔦屋書店)で開催!!

物事がどんな「つながり」で出来ているのかを、広い視野で見つめることで、問題が起きる根本的要因を見出し、解決していく「システム思考」

 

なんとなく理解はできるけど、なかなか実感できない、、、
実際に役立てられたらいいのに、、、。

 

そう感じられている方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?今回ブログ記事を書いている私(英治出版の関西エリア担当・田中)も、そう感じている一人でした(苦笑)。

 

まずは自分自身を見つめることで、より「システム思考」を身近に感じることができるようになる場が作れないものか!?という思いから、今回のワークショップ、「いま一番やりたいことを実現するために、システム思考をはじめてみよう!」を企画しました。

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『システム思考をはじめてみよう』の訳者でもあり、日本におけるシステム思考の第一人者でいらっしゃる、枝廣淳子さんを講師にお迎えし、贅沢にも15人限定という少人数で実施したのには、理由がありました。

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枝廣さんとより近く、そして参加してくださった皆さんにもコミュニケーションをとっていただくことで、より一体感を感じていただけるような、そんな場をお作りしたかったのです。参加者の皆さんが手を取り合い、実際、ループになってみたり、簡単なワークをしたり。

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また、今回のワークショップのテーマでもある、「いま一番やりたいこと」を実現するために、実際に「ループ図」を書きながら、なかなか実現できない原因を、皆さんおひとりおひとりに内省していただきました。

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「内省」して「概念化」して「行動する」。

このようなループを繰り返し行っていくことで、自分、そしてチーム、組織も、成長し続けていけるんだろうな、と、まさに知識と実感が伴った瞬間です。

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枝廣さんに直接アドバイスをいただきながら実践していくという、本当に贅沢で、有意義で、参加してくださった皆さんもとても満足していただけるイベントとなったことは、お帰りの際の皆さんの笑顔をみれば一目瞭然でした。

 

会場の梅田蔦屋書店さんの雰囲気もとても素敵で、参加された方からは「とても気持ちの良い、雰囲気のいい空間で、ゆったりリラックスできた」という声も多くいただきました。

 

今後も、このような体感型のワークショップをこの関西の地でも、どんどん企画していければ!と思っています。こんなイベントをやって欲しいというアイデアがありましたら、ぜひこちらまでお寄せください。

 

そして、今回参加してくださった皆さんとお話する機会があったのですが、皆さんから英治出版の本や著者の方への熱い想いをたくさん聞かせていただくことができました。これらは私たちにとって、本当に宝物です。

 

そんな読者の皆さんと、英治出版が応援している著者や訳者の皆さんをおつなぎする場を、これからもどんどん創っていきたい、と改めて強く思いました。

 

枝廣さん、横山さん、梅田蔦屋書店の東さん、スタッフの皆さん、そして、イベントに参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました!また近々お会いできる日を楽しみにしております。

 

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『システム思考をはじめてみよう』

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『世界はシステムで動く――いま起きていることの本質をつかむ考え方』

9784862761804

湘南蔦屋書店さんで、イベント「『三陸人(さんりくじん)』を持って三陸へ旅しよう!!あなたの旅が、あなたとの絆が復興を後押しします」を開催しました。

2月21日(日)、湘南蔦屋書店『三陸人――復興を頑張る人を応援する旅』の制作にたずさわった梅田眞司さんをゲストにお招きしたトークイベントを開催しました。実はこのイベント、いろんな方に関わっていただいて実現しました。

 

まずご紹介したいのは、湘南蔦屋書店の宇治田さん。

 

ご自身の趣味を通じて、三陸に魅了され、もっと多くの方に三陸の魅力を伝えられないか・・・という気持ちから今回のイベントを企画されました。そのなかで英治出版にもお声をかけていただいて、一緒にイベントをすることになりました。またイベントに合わせて、湘南蔦屋書店では2月5日から『三陸人』をはじめとする復興にむけて頑張っている地元企業や商店、団体の方々の商品をご紹介するフェアも開催しています。(3月13日まで開催中)

 

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↑フェアの様子です。食べ物、お酒、アクセサリーなどいろんなグッズも販売しています。

 

寒さも落ち着いてきたこの頃の湘南エリアは、とても過ごしやすくなりました。ですので、湘南・江の島の観光のひとつとしてぜひフェアにも遊びにきていただけたらと思います。

 

さて、次にイベントの様子をお伝えしながら、いろいろな方をご紹介したいと思います。

 

梅田さん :今日は皆さんイベントに来てくださって、ありがとうございます。そして、なんと今日は『三陸人』出版2周年記念でもあります。

●観光の視点から復興をサポートする。

●地域間の連携を生み出すきっかけをつくる。

そういうことを目的に『三陸人』は企画・制作されました。

このトークイベントにご登壇いただいたのが梅田さん。

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『三陸人』が出版されたのは2014年2月。COMMUNITY TRAVEL GUIDE(そこに住む地域の人たちにスポットをあてて、地域の魅力を伝えるガイドブック)シリーズのひとつとして出版され、梅田さんはその企画・制作、そしてフォトグラファーとしてたずさわった方です。

 

梅田さん :『三陸人』は人にスポットをあてた内容になっていますので、今日も現地とつながって、実際に現地で活動される方たちから、今取り組まれていることや震災当日のことなどを聞いていきたいと思います。

 

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このようにテレビ電話で現地とつなぎながらトークが進んでいきました。

 

まず、テレビ電話に出ていただいたのは、認定特定非営利活動法人 桜ライン311の岡本翔馬さん。

 

桜ライン311は津波の到達地点沿いに桜の木を植えることによって「次世代のいのちを守る」取り組みをされています。事務所は陸前高田市にある桜ライン311。その代表である岡本さんは、Uターンとして地元で活躍されています。

 

岡本さん :3.11の津波は、120年間で4回目の津波でした。過去の津波のことを知らせる石碑もたくさん残っています。だけど、それらの石碑が本当に人から津波の被害を防ぐことができたのかが疑問でした。それで、なにかいいアイデアがないかと思って、桜がいいなと。桜は季節によってその姿を変えます。その「変化」がいいなと思ったんですよね。

 

次に、電話がつながったのは、一般社団法人 三陸ひとつなぎ自然学校 伊藤聡さん。

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「三陸ひとつなぎ自然学校」では、人や世代をつないで釜石市をつくる取り組みをされています。釜石市出身の伊藤さんは2012年から現在のような活動をはじめられました。震災当日は、せまる津波から逃げるために高台に避難して津波から身を守ることができたそうです。実際にそのときの様子を撮影した動画も見せていただきました。

 

伊藤さん :この動画を撮影している最中に、津波にのまれる人も目撃しました。

 

改めて、3.11の津波の恐ろしさが動画を通じて知ることができました。高台に駆け上がっていく人を今にものみこみそうな勢いの波です。

 

ほかにも、「女川カレー」でお馴染みのディル・セ・おながわ株式会社の阿部美和さんに電話でご登壇いただいたり、おなじディル・セ・おながわの蓮見洋平さんが、また一般社団法人三陸駒舎の黍原豊さんが会場にきていただいたりしました。

 

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「女川カレー」は、炊き出しがきっかけで生まれたカレーです。「基本のカレー」「チキンカレー」「きのこカレー」の3種類のレシピが紹介されていて、英治出版でも「基本のカレー」を作ってみんなで食べてみました!やさしい味でとっても 美味しかったです!

 

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カレー好きが多い英治出版スタッフ。なかでも料理好きの下田が特製下田スープカレー(香辛料たっぷりのアジアンテイスト)もつくってきてくれました。新潟のおいしいお米を持ってきてくれた山下。以前、フェリシモさんからいただいたお米を慣れないながらも土鍋で炊いてくれた安村。女川カレーをはじめ、いろんな地域の食材を使って、美味しく楽しいランチ会となりました。

 

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残念ながら、湘南蔦屋書店での女川カレーは完売してしまいましたが、ネットでもご購入いただけますので、ぜひお試しくださいませ!

 

英治出版の元アルバイトスタッフも遊びにきてくれるなど、今回のイベントはいろんな出会いが生まれたひと時でした。梅田さんはじめご登壇いただいた皆さま、企画を考えてくださった湘南蔦屋書店の宇治田さん、イベントにお越しいただいたみなさん、本当にありがとうございました!

 

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