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Social Entrepreneur

『ひとりの力を信じよう』立花貴さんの トークイベントを開催いたしました!

ひとりの力を信じよう』の刊行を記念して、8月10日(木) 梅田蔦屋書店さんにて、著者の立花貴さんトークイベント ~地域活性化の最先端!「雄勝」の挑戦 ~を開催いたしました。

東日本大震災で壊滅的被害を受けた宮城県石巻市の町、雄勝(おがつ)。今、このまちが地方創生の新たなモデルとして注目されているのをご存知でしょうか?

その立役者のお一人が、今回のスピーカー立花さん。
元商社マンの立花さんは、震災直後にご家族の安否確認のため東北に戻られたことがきっかけで、雄勝に移り住み、現在も日々復興・地域活性化に取り組まれていらっしゃいます。

「現実を見てしまったからには何かせずにはいられなかった」。その時の立花さんの心の動きが、ひと言ひと言、熱く伝わってきます。

延べ5,000人のボランティアとの地域の拠点づくり、地元の海産物のブランド化など、「既にあるもの」を活かした取り組みで「人と地域」の様々な変化を生み出してきた立花さん。スライドを交えながら、これまでの活動の様子や今後の展望などもたくさんお話しいただきました。

一歩一歩、目の前のおひとりおひとりに真摯に話をされて活動を拡げてこられたという立花さんのお姿が目に浮かび、決して安直ではなかった道のりや、学ぶべきところも非常に多いお話に、参加の皆さんも終始真剣な面持ちで、立花さんのお話に聞き入っていらっしゃいました。

また、直近の活動の様子もお話いただきました。

現在、石巻市で開催中の「アート」「音楽」「食」がテーマとなった、Reborn-Art Festival 2017。7月末におこなわれたReborn-Art Festival 2017 × ap bank fesでは、立花さんも関わっている(株)雄勝そだての住人のブースも展開され、水揚げされたばかりの帆立の網焼きを販売されたそうです。その時の様子は、立花さんのブログにてご覧ください!
https://ameblo.jp/tachibana87/entry-12297369533.html

Reborn-Art Festival 2017は9月10日(日)まで開催しています。
皆さんも夏の終わり、是非、石巻に足を運ばれてはいかがでしょうか?

今回のイベントは、梅田蔦屋書店さんの〈コンセルジュカウンター〉での開催となり、立花さんとイベント参加者の皆さまがより近く、立花さんの熱いトークがダイレクトに心に響いてくるような会場となり、アットホームな雰囲気の中にも、熱い思いが交錯する、大変良い場となりました。


↑参加者おひとりおひとりと交流された立花さん

最後には、参加者の皆さまと記念撮影。

今回のイベントを企画してくださった、梅田蔦屋書店のコンセルジュ渡邉さんとも。

立花さん、梅田蔦屋書店の皆さん、そして当日ご参加くださった皆さん、この度はありがとうございました!!

紛争問題に求められていることとは? 『僕らはソマリアギャングと夢を語る』著者、日本ソマリア青年機構代表、永井陽右さん講演会@早稲田大学が開催されました。

5月10日に発売した『僕らはソマリアギャングと夢を語る――「テロリストではない未来」をつくる挑戦』の著者・永井陽右さんが、先日留学先のイギリスより日本に一時帰国されました。短い滞在日程の中、取材や各地でおこなわれる講演会などで忙しい日々を過ごされました。

永井さんブログ2

(会社に来ていただいたときに撮影した写真。左:永井さん、右:弊社代表・原田)

 

さて、今回のブログは5月18日(水)に永井さんの母校、早稲田大学でおこなわれた講演会「世界最悪の紛争問題に挑む日本とソマリアの若者たち~テロリストではない未来をつくる!~」の内容をお届けします。

 

現在、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス紛争研究修士課程に在学中の永井さん。早稲田大学在学中にソマリアの大飢饉と紛争の問題を知り、NGO「日本ソマリア青年機構」を設立しました。

 

永井さんがどんな想いを持って活動に取り組んでいるのか、その活動はいったいどういうものなかのか、後輩たちに伝えたいこととはなにか。著書『僕らはソマリアギャングと夢を語る』の内容もふまえながら、講演内容をご紹介したいと思います。

 

永井さんブログ1

日本ソマリア青年機構は、日本で唯一「紛争地」ソマリアに特化したNGOです。メインのプロジェクトは潜在的自爆テロリストであるソマリアギャングの過激化防止と積極的社会復帰プロジェクトです。その他には、サッカーチームへの物品支援やソマリア人の若者の日本留学支援をおこなっています。

 

「世界で一番こまっている人たちをなんとかできないか。」

 

たったひとつの想いから立ち上げたのが「日本ソマリア青年機構」でした。永井さんが大学1年生のときです。しかし設立当初は、ソマリアギャングの積極的社会復帰プロジェクトのアイデアもなかったようです。「自分たちだからこそできることはなんなのだろう?」と模索する日々が長く続いたようですが、それでもとにかく仲間と話し合って、アクションして、また考えて。その繰り返しのなかで、自分たちと同年代である「ギャング」に目を向けるようになったそうです。

 

著書には、プロジェクトに参加して生き方を変えた3人のギャングの姿が描かれています。1人はソマリアの実家に戻り、1人は南アフリカの親戚のもとに行き、もう1人はなんとニュージーランドの大学に留学したとか! 彼らの姿を思いながら、永井さんはこう書かれています。

 

「3人のように夢に向かって進んでいる人たちの姿を見ていると、人生に裏技なんてものはあまりなくて、ひとつひとつ積み重ねていくことが大切なんだと思う。その積み重ねは面倒だったり大変だったりするだろう。でも、僕らが出会った勇気あるユースたちは、必死に一歩一歩、日々を生きている。」

 

永井さん自身こそ、ひとつひとつを積み重ねてきた人だなぁと思います。

 

その後、講演は「紛争解決の必要性」という大きなテーマに移りました。

 

永井さんブログ3

僕の問題意識は、紛争問題に対するコミットメントが致命的に不足している、ということです。紛争は「人権侵害の程度」という観点で、きわめて深刻な問題です。どの社会にも、いろんな問題があります。そのなかでもニーズや優先順位が抜群に高いのが「紛争問題」だと、僕は考えています。たくさんの人が不当な暴力を受け、たくさんの人が死にます。現代の紛争を解決するためには、基本的に外部アクターのコミットメントが不可欠です。ではなぜコミットメントが不足しているのでしょうか。いくつか理由を考えてみました。

・アクセスが難しい

・コミットメントに求められるレベルが高く、難しい

・収益モデルの構築が非常に難しい

・モデルケースが圧倒的に少ない

 

理論上、紛争解決にはマクロとミクロレベルのアプローチがあるそうです。マクロレベルでは「政治的な統合」や「政治スキームの再構築」で、ミクロレベルは「コミュニティレベルでの統合」や「現場レベルでの暴力の解決」「対話」を指すそうです。

 

最近は紛争の構造が変わってきました。「戦争」から「紛争」に変わったのです。戦争はお互いに戦争布告して戦いがはじまります。でも新しい紛争は、当事者がよくわからない。政治的に正当な存在じゃない。組織的にも全然洗練されていない。戦う目的や戦術が変わった。これが何を意味するかというと、マクロレベルの政治的な合意、政治的な再構築ができないということです。

 

印象的だったのは、新しい紛争の特徴として「和平合意がない」という点です。今までは、和平合意のあとに平和構築がはじまったので、和平合意までが紛争解決のフェーズであったのですが、今の紛争は紛争解決と平和構築の領域が不明瞭になってきているから、その2つを同時に取り組んでいかなければならなくなってきているそうです。

 

それでは新しい紛争において、マクロレベルの紛争解決が難しくなっている今、どうやって紛争解決をしていけばいいのでしょうか? 永井さんが強調しているのは「アメとムチを同時に行う」ということです。これまでの紛争解決は「ムチ」、すなわち空爆などの軍事作戦によって武装勢力の強度を下げることだけが行われてきました。しかし、当事者がはっきりしない現代の紛争では、「元テロリスト」は必ず残るし、どうやって彼らを社会に統合していくかが大きな問題になります。そこで「アメ」、NGOや企業やコミュニティーなど、文民による社会統合の取り組みが重要になると永井さんは訴えます。

 

永井さんは、日本ソマリア青年機構のソマリアギャングの積極的社会復帰プロジェクトのアプローチに、アメとしての可能性を感じていらっしゃるようです。

 

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そこで、アメの部分として日本ソマリア青年機構がおこっているのが「ムーブメント・ウィズ・ギャングスターズ」というソマリアギャングの積極的社会復帰プロジェクト。ギャングは15-29歳と若く、永井さんたちと同年代。同年代であるからこそ、学生がアプローチできるのだと永井さんは言います。

 

このプロジェクトについては、本のなかで詳しく書かれています。ギャングたちそれぞれが地域や自分の問題を考えて、解決策を考える。日本ソマリア青年機構はその後押しをする。日本の学生とソマリア人が一緒になって問題解決に取り組む姿には本当に胸が熱くなります。

 

誰も彼らにアクセスすることができないなか、同年代である日本人の僕らがアクセスできたことに可能性を感じています。そしてこれは、学生だからこそできることで、日本ソマリア青年機構の存在意義はここにあります。現代的な紛争問題において学生がもつ可能性と優位性があると思います。

 

最後に、いろんな国際協力の定義があるなかで永井さんが個人的にこれだ、と思った言葉を教えてくれました。

 

「真の国際協力とは、自分がやりたいことをやって自己満足にひたるのでも、自分に専門性があることをやるのでもなく、それが必要であれば、自分がどんなにやりたくないことでも実行し、専門性が必要ならそれを身に付けていこうと努力していく姿勢を言う。」(国境なき医師団として活躍されたことがある山本敏晴さんの言葉)

 

講演後のQ&Aの時間ではたくさんの質問が出ました。以下、一部紹介します。

 

永井さんブログ5

Q:ギャングたちがどうなったら成功といえるのですか

まず、ギャングをやめさせることは目指していません。ギャングたちにはギャングになった理由や背景があるので、「ギャングをやめろ」というのはかなり過激なことです。まずは、自分のことを「ギャング」ではなく「社会を変えるユースリーダー」だと認識するように、アイデンティティーを変えてもることを目指します。そのうえで、暴力や犯罪行為をやめ、スキルトレーニングに通うことで、自力で社会復帰への道筋をつけるようサポートします。

 

Q:紛争解決の先にどんな世界を見ているのですか

皆さんと同じで、紛争がない平和な世界を願っています。だから、そのために自分だからできることをやっていきます。

 

Q:紛争はなくなることはないと思いながら、どうしてこの活動を続けるのですか。

少なくとも自分の生きている間にはなくなることはない、という意味でした。でも、だからといってやらなくていいという理由にはならないし、大きなニーズがあって、自分にできることがあると思うから、それを続けていきたいです。

 

「動かない岩だとわかっていても、それでも動かそうとする。」

 

永井さんのお話を聞きながら、昨年開催した「U理論セミナー」で『U理論』訳者の中土井僚さんが言われていたことを思いだしました。どんな問題に対する取り組みもすぐにいい結果がでるものではないし、すぐに物事が良くなっていくことは極めて少ないけど、それでも一歩一歩前進しつづける信念と勇気と強さを永井さんの講演のなかから感じ取りました。

 

永井さんをはじめ、日本ソマリア青年機構のみなさんの安全を祈りながら、これからのさらなる挑戦と活躍を応援したいと思います。

 

『僕らはソマリアギャングと夢を語る――「テロリストではない未来」をつくる挑戦』

9784862762221

朝日新聞に『「社会を変える」お金の使い方』書評掲載!

1/30朝日新聞書評第二弾。

有隣堂新百合ヶ丘エルミロード店の
門脇順子さんが『「社会を変える」お金の使い方』を紹介。

いつもお世話になっております。ありがとうございます!

「寄付」という行為で、お金を社会の中でどう「生かす」かを語り、提案します。

おかげさまで本書は店頭でも堅調な売れ行き。
一人でも多くの方に読んでいただき、
「寄付」という行為の大きなパワーを知ってほしいです!

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「社会を変える」お金の使い方
 ――投票としての寄付 投資としての寄付

駒崎弘樹(著)

この本の印税は、著者が代表を務めるフローレンスの
「ひとり親家庭支援活動」に全額寄付されます。

『「社会を変える」お金の使い方』、出版記念パーティー

昨今の「タイガーマスク現象」により、日経新聞で取り上げられ、
書店さんでもランクインするなど、いま大注目の書籍、
『「社会を変える」お金の使い方』の出版記念パーティに行ってきました!

※ごめんなさい。全体的に写真がぶれてしまっているのは私のせいです・・・。

場所は新宿。19時の開演前には会場ほぼ満員。
少し遅れて主役の駒崎さんが登場! 「寄付」が持つ大きなパワーを熱く語ります。

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そして乾杯の音頭は我らが岩田大志。いつもと違う、素敵な営業部長さんでした。

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おかげさまで、会場で販売した駒崎さん著の2作、
「社会を変える」お金の使い方』、『「社会を変える」を仕事にする』。
いずれもご好評で、たくさんの方にお買い求めいただきました。

ありがとうございます。

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会場には、本書にも登場し、フローレンスの活動を
実際に応援している企業やNPO、個人の方々が大勢いらっしゃいました。

それから、パーティには参加できなかった方も、
読者モニターとして貴重なご意見をいただいたり、
装丁デザインのアンケートにコメントをくださったり、

「社会を変える」お金の使い方』は、ほんとうに
たくさんの方々の想いが詰まった作品です。

「寄付」について知りたい。
「寄付」してみよっかな。

そう思ってらっしゃる方は、ぜひ本書を買って読んでみてください!

「寄付」と日本社会との密接なつながりを知ることができ、
読者一人ひとりに「何ができるのか」を考えるきっかけになります。

そして本書の印税は、全額、フローレンスが取り組んでいる
「ひとり親家庭支援活動」に寄付。その小さな一歩が世界を変えます!

『いつか、すべての子どもたちに』の新オビができました!

アメリカ大学生の「理想の就職先」 No.1
ティーチ・フォー・アメリカの創業者による、
波乱万丈の青春ストーリー。

いつか、すべての子どもたちに』のオビが新しくなりました!

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本書の著者ウェンディ・コップが設立したティーチ・フォー・アメリカは、
2010年全米文系学生・就職先人気ランキングで1位となり、
あのGoogleやAppleよりも「理想の就職先」として支持されています。

◆ティーチ・フォー・アメリカ(Teach For America)とは・・・教育の格差と闘うために1990年に創立。志ある大学生を卒業後に2年間、全米各地の貧しい学校に教師として送り込み、教育改革を推進するとともに、教える経験を通じて若者たちを次世代リーダーに育成している。ウェンディ・コップが大学在学中に発案し、全国の大学生や教育界の熱狂的な支持と、大勢の財界人の協力によって実現した。その効果はめざましく、これまでに14,000人の教師を配置。厳しい選考と研修プロセスにより、教育機会格差を解消しうる優れた教育を提供している。いわゆるソーシャルビジネス(社会起業)の代表的な成功例。クリントン・グローバル・イニシアティブなどの支援によって、イギリスやインドなど各国でも同様の事業が広がっている。

21歳の女子大生の熱い想いから始まった教育改革は、
いまや全米に広まり、現アメリカ大統領のバラク・オバマ氏や
ヒラリー・クリントン、スティーブ・ジョブズらも支援。

マイクロソフトでは出会えなかった天職』や『「20円」で世界をつなぐ仕事
などの読者の方には特にオススメの本です。

そして!

松田悠介さんがTeach for Japanの実現に向けて、
ただいま奮闘中! 最新情報はこちらから↓

http://teachjapan.exblog.jp/