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ディープエコノミー――生命を育む経済へ

ディープエコノミー――生命を育む経済へ

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ビル・マッキベン(著), 大槻敦子(訳)

価格 2,090円(税込)
頁数 336頁
判型・製本 四六判 上製
発売日 2008/04/21
ISBN 9784862760296
発行 英治出版

内容紹介

アル・ゴアも認める先鋭の環境ジャーナリスト・マッキベンが世界各地のエコ・レポートを元に、未来型の新経済を提言。「持続可能な世界」への扉を開く。

カギは、グローバルの陰に芽生えた「地域密着型」の経済にあった。

=世界は拡大の一歩先へ!=

産業革命以来、私たちはひたすら経済の拡大を追求してきた。その結果、今まさに、私たちの未来を脅かすさまざまな問題が起こっている。そこで著者は、その方向を転換させる新たな経済「ディープ・エコノミー」を提案する。
この概念は、「量の拡大」の先へと進み、地域密着型の「小さな経済」を追求するというもの。地域社会単位で、食物・エネルギーを自給自足する比率を高めていくことで、地域の力を取り戻し、問題解決を導く。
トピックは、食物、交通、エネルギーなど、私たちが日常から深く関わっているもの。成長著しいインド・中国からヨーロッパ等の成熟した社会まで、世界各地で沸き起こっているムーブメントを具体的に示し、地域経済の新たな見方とその可能性を教えてくれる。
「経済が何のためにあるのか」、いま一度その意義を見直すことによって、人類にとっての「幸福」をも再確認できる1冊。

目次

第1章 拡大の果てに(無限に続く拡大
不平等の公式 ほか)
第2章 食から見えてくる経済(地元産で暮らす
たくさん、安く ほか)
第3章 失われた絆(個人主義から超個人主義へ
農家のトマト ほか)
第4章 地域に芽生える力(ローカルラジオ―地域に役立つコミュニケーションを
音波のファーマーズマーケット ほか)
第5章 持続可能な未来へ(物の洪水が映しだす世界
貧しい国の未来 ほか)

著者

[著者]
ビル・マッキベン(Bill McKibben)
主な著作に『自然の終焉』、『情報喪失の時代』、『人間の終焉』(以上すべて河出書房新社)がある。ニューヨーカー誌の元記者で、多数の出版物の中でもハーパーズ誌、アトランティック・マンスリー誌、ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス誌に定期的に執筆している。ミドルベリー大学の研究員。妻でライターのスー・ハーペン、娘と共にバーモント在住。

[訳者]
大槻敦子(おおつき・あつこ)
慶應義塾大学文学部卒。翻訳書に『コーチングで子どもが伸びる!』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、共訳書に『Landscape―世界のトップフォトグラファー 風景写真傑作選 発想とテクニック』(玄光社)がある。