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おもてなしの源流――日本の伝統にサービスの本質を探る

おもてなしの源流――日本の伝統にサービスの本質を探る

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税込

リクルートワークス編集部(著)

価格 1,430円(税込)
頁数 144頁
判型・製本 四六変形判 上製
発売日 2007/12/17
ISBN 9784862760333
発行 英治出版

内容紹介

サービスの極意は日本文化の「おもてなし」にある!

茶道、花街、旅館、着物、祭、…

その道一流の達人たちに導かれ、日本の伝統文化を豊かに彩る「おもてなし」の本質を探る。

「一期一会」と「主客共創」の日本文化は、こんなにも魅力的で奥が深かった。サービスする人・される人、どちらにとっても味わい深い、日本流「おもてなし」の極意を凝縮した一冊。

よそおい……季節や場に応じて身なりや外観を整えること、飾ること

しつらい……趣向に合わせて部屋を家具や花などの飾り付けで整えること

ふるまい……TPOや趣向にふさわしい態度や身のこなしをすること

では、「おもてなし」は?

レストランで、客同士で楽しく会話しているのに割って入って長々と料理の説明をするウェイトレスにうんざりしたことはないだろうか。近年、効率化、マニュアル化が推し進められた結果として、「本物のサービス」とは何か、が見え辛くなっているのではないか。そこで、「サービス人材」の探求に力を入れてきたリクルート『Works』編集部が目をつけたのが、日本伝統の「おもてなし」だ。

花街で極上のおもてなし術を披露する太夫(芸妓の最高位)、老舗の呉服屋の若旦那、海外スターにも人気の温泉地・由布院の旅館経営者、などなど各界一流の「おもてなしの達人」や、松岡正剛さんはじめ日本のおもてなし文化に造詣の深い研究者の皆さんに聞いた話は、まさに目からウロコの連続だった。

「主人(もてなす側)」と「客(もてなされる側)」が、一方的な関係ではなく共にその場をつくる「共創」の関係を持つこと。お決まりの接客ではなく「一期一会」を演出すること。そして、「ふるまい(態度・振る舞い)」「しつらい(室内装飾・インテリア)」「よそおい(外観・装い)」を兼ね備えること。長い伝統の中で磨かれた日本の「おもてなし」から、もてなす側・もてなされる側双方にとって、より良い「おもてなし」を創造するためのヒントが見えてくる。

目次

第1講 旅館
第2講 茶道
第3講 花街
第4講 きもの
第5講 しつらい
第6講 神と祭
第7講 むすび

著者

[執筆者]
千葉 望(ちば・のぞみ)
1980年早稲田大学文学部日本文学専修卒業。リクルートを経て独立。経営者から、伝統芸能の演者、作家、茶道家、工芸職人などさまざまな人々の取材を行い、人物像を掘り下げる仕事を続けてきた。著書に『実践する! 仏教』(すばる舎)『美しいものに恋をして。 骨董屋の女主人たち』(里文出版)『陰暦暮らし』(ランダムハウス講談社)などがある。

[編者]
リクルート ワークス編集部 五嶋 正風(ごとう・まさかぜ)
1992年慶應義塾大学法学部政治学科を卒業。朝日新聞社に入社。支局記者、新聞編集者、ニュースサイト「アサヒコム」編集者を経て、2000年株式会社リクルート入社。就職情報サイト「リクナビ」の企画・編集を担当後、2003年4月から現職。「イタリア企業のネットワーク」「働く人の心を守れ」「開演!顧客接点劇場」などを担当。趣味は茶道、ウインドサーフィン。