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ブルー・セーター――引き裂かれた世界をつなぐ起業家たちの物語

ブルー・セーター――引き裂かれた世界をつなぐ起業家たちの物語

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ジャクリーン・ノヴォグラッツ(著), 北村陽子(訳)

価格 2,420円(税込)
頁数 416頁
判型・製本 四六判 上製
発売日 2010/02/01
ISBN 9784862760616
発行 英治出版

内容紹介

世界を変えるような仕事がしたい――。

銀行を辞め、理想に燃えて海外へ向かった25歳の著者ジャクリーンが見たものは、想像を絶する貧困の現実と国際協力の闇、うずまく不正や暴力だった。

まちがいだらけの世界に怒り、つまずき、学びながら、著者は人々とともに歩いていく。

みんなの暮らしをよくするために。そして自分自身の人生を生きるために。――

まったく新しい銀行をつくった女性たち、一緒にベーカリーを始めた未婚の母たち、ルワンダ虐殺の勇気ある生存者たち、不可能を覆した起業家たち……

忘れえぬ人々の心揺さぶる物語とこの世界をよりよい場所にしていく方法を、注目の社会起業家が語った全米ベストセラー。

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目次

何も知らずに海外へ
外見は鳥のように、内面は虎のように
文脈がものを言う
かごの経済学と政治的現実
ブルー・ベーカリー
闇のなかのダンス
行程表のない旅
新しい学習曲線
道についたブルーのペンキ
報いと復活〔ほか〕

著者

[著者]
ジャクリーン・ノヴォグラッツ(Jacqueline Novogratz)
アフリカ・アジア等の開発途上国において、現地住民による貧困克服の取り組みに投資する非営利組織アキュメン・ファンドのCEO。米国ヴァージニア州生まれ。チェースマンハッタン銀行で国際金融に携わった後、非営利組織に参画し、ケニア、コートジボワール、ルワンダ等で活動。ルワンダではマイクロファイナンスを通じた事業開発支援に成功するが、1994年の大虐殺で同国は荒廃。以後、ロックフェラー財団勤務を経て2001年にアキュメン・ファンドを創設。先進国からの「援助」ではなく、先進国側の人間による事業開発でもなく、途上国現地の住民が運営する大きな可能性を秘めた事業に投資することで巨大なインパクトを生み出すことをめざす。タンザニアにおける抗マラリア蚊帳の普及、アフリカ各地での灌漑ポンプの普及、インドにおける医療の普及、パキスタンにおける住宅建設事業など広範囲の活動に投資し、多くの人々の貧困脱却を支援している。

[訳者]
北村 陽子(きたむら・ようこ)
東京都生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒。訳書に、スティーブン・ペレティエ『陰謀国家アメリカの石油戦争』(ビジネス社)、キャロル・オフ『チョコレートの真実』、エドワード・ベルブルーノ『私を月に連れてって』、カーン・ロス『独立外交官』、シンシア・スミス『世界を変えるデザイン』(以上、英治出版)。