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ギネスの哲学――地域を愛し、世界から愛される企業の250年

ギネスの哲学――地域を愛し、世界から愛される企業の250年

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スティーヴン・マンスフィールド(著), おおしまゆたか(訳)

価格 2,420円(税込)
頁数 336頁
判型・製本 四六判 上製
発売日 2012/03/19
ISBN 9784862761149
発行 英治出版

内容紹介

「儲けたければ、まわりを儲けさせる人であれ」
――アイルランド初の日曜学校、地域社会の教育と貧困削減、デートまで補助する福利厚生――
熱狂的なファンを惹きつけるブランド確立の裏には
創業者から受け継がれた社会変革への意志が存在していた!


18世紀にアーサー・ギネスが興したベンチャーは、世界トップクラスの大企業に成長する過程で数々の社会貢献を行い、多くの人々を救っていた。その背景にあった創業者一族の経営理念、そして成功と挫折とは。ビール・ビジネスと信仰の数奇な運命をたどる壮大なヒストリー。

ギネスにまつわる驚きの事実
♦世界中で毎日消費されるギネスは1000万杯以上。世界150カ国で販売
♦イギリス初のテレビCMを流した。
♦1759年の創業時、土地のの賃貸期間は9000年。
♦創始者アーサーはアイルランド最初の日曜学校を開き、決闘制度に反対し、貧困層向け病院の経営委員を務めた。
♦1890年代、ギネス家の一人ルパートは結婚後夫婦でスラム街に引越し、貧困層を支援した。
♦1900年、ギネスの主任医師はダブリンの家庭数千軒を自ら訪問し、その調査結果をもとに会社は、疾病、不衛生、啓蒙対策を講じた。この事業はアイルランド赤十字社創設へとつながった。
♦1920年代のギネスの従業員が保証されていたもの。歯科を含む医療サービス、マッサージ、読書室、一部会社負担の食事、全額会社負担の年金、葬儀費用の補助、教育補助、スポーツ施設、無料のコンサート・講演・娯楽、それに一日二パイントまでの無料のギネス。独身社員にはデートの補助も!

目次

序章 なぜ、ギネスは世界中で愛され続けるのか?
第1章 神々に愛されたビール
第2章 ビール職人かつ社会変革者 アーサー・ギネス
第3章 遺志を継ぐ者たち
第4章 社会変革の礎
第5章 神のギネス一族
第6章 国民的・グローバル企業としての躍進
終章 5つの「ギネスの哲学」

著者

[著者]
スティーヴン・マンスフィールド(Stephen Mansfield)
コンサルタントと情報交換の会社マンスフィールド・グループ(Mansfieldgroup.com)および文学プロジェクトの創生と管理の会社チャートウェル・リテラリー・グループ(Chartwellliterary.com)の創設者。ベストセラーThe Faith of George W. Bush(ジョージ・W・ブッシュの信仰、Thomas Nelson, 2004)、The Faith of Barack Obama ( バラク・オバマの信仰、ThomasNelson, 2011)著者。

[訳者]
おおしまゆたか
東京生。1970 年代後半、アイルランド音楽に親しんでギネスを知る。が、ギネスを飲んで初めて旨いと思ったのは1980 年代半ばの銀座。アイリッシュ・パブは国内にまだ一軒も無かった。以来アイルランドをはじめとするヨーロッパの音楽について書き、訳し、かつギネスと黒糖焼酎を飲んで現在に至る。主な訳書に『聴いて学ぶアイルランド音楽』(アルテスパブリッシング)『アイリッシュ・ハートビート チーフタンズの軌跡』(共訳、音楽之友社)などがある。