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社会変革のシナリオ・プランニング――対立を乗り越え、ともに難題を解決する

社会変革のシナリオ・プランニング――対立を乗り越え、ともに難題を解決する

  • ¥2,640
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アダム・カヘン(著), 東出顕子(訳), 小田理一郎(監訳)

価格 2,640円(税込)
頁数 240頁
判型・製本 四六判 上製
発売日 2014/11/11
ISBN 9784862761859
発行 英治出版

内容紹介

民族和解、コミュニティ再生、食糧問題・・・世界各地で変革を導く敏腕ファシリテーターの流儀

多角的な視点で組織・社会の可能性を探り、さまざまな立場の人がともに新たなストーリーを紡ぐことを通じて根本的な変化を引き起こす「変容型シナリオ・プランニング」。南アフリカ民族和解をはじめ世界各地で変革を導いてきたファシリテーターがその手法と実践を語る。

本書は、未来を変える努力をすることを選んだものの、一方的には変えられないと実感している人たちのために書いた。自分の住む都市や国の、あるいは世界の未来を変えようとしている人たち。健康、教育、経済、環境の問題に取り組んでいる人たち。ビジネスや政府や市民社会の立場から行動している人たち。本書は、こうした人たち、すなわち、だれかと―友人や仲間だけでなく、見知らぬ人や敵対する人とも―ともに行動して、行き詰まりから脱し、前進し、変化を創造する方法を模索している人たちに読んでほしい。(「はじめに」より)

目次

第1章 必要に迫られて生まれた発明
第2章 未来への新しい取り組み方
第3章 ステップ1 システム全体からチームを招集する
第4章 ステップ2 何が起きているか観察する
第5章 ステップ3 何が起こりうるかについてストーリーを作成する
第6章 ステップ4 何ができ、何をなさねばならないか発見する
第7章 ステップ5 システムの変革をめざして行動する
第8章 新しいストーリーが新しい現実を生み出す
第9章 社会変革のインナーゲーム

著者

[著者]
アダム・カヘン(Adam Kahane)
レオス・パートナーズ社パートナー。オックスフォード大学経営大学院「科学・イノベーション・社会研究所」特別研究員。パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック社、OECD(経済協力開発機構)、応用システム分析国際研究所、日本エネルギー経済研究所、ブリティッシュ・コロンビア大学、カリフォルニア大学、トロント大学、ウェスタン・ケープ大学で戦略立案や調査研究に従事したのち、ロイヤル・ダッチ・シェル社にて社会・政治・経済・技術に関するシナリオチームの代表を務める。1991~92年には南アフリカの民族和解を推進するモン・フルー・シナリオ・プロジェクトに参画。以来、企業や政府などの問題解決プロセスのオーガナイザー兼ファシリテーターとして、これまで50カ国以上で活躍している。アスペン研究所ビジネス・リーダーズ・ダイアローグ、組織学習協会(SoL)のメンバー。カリフォルニア大学バークレー校エネルギー・資源経済学修士、バスティア大学応用行動科学修士。著書に『手ごわい問題は、対話で解決する』(ヒューマンバリュー)、『未来を変えるためにほんとうに必要なこと』(英治出版)がある。妻のドロシーと家族とともにケープタウンおよびモントリオールに在住。

[監訳者]
小田理一郎(おだ・りいちろう)
チェンジ・エージェント代表取締役社長兼CEO。オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10 年間、製品責任者・経営企画室長として、営業、生産、サプライ・チェーン、開発の業務変革・組織変革に取り組む。2002 年より独立して企業の社会的使命の追求と非営利組織マネジメントの強化のためのコンサルティング活動を展開。MIT、ウースター工科大学などでシステム思考を学び、システム思考によるプロセス・ファシリテーション、研修、執筆を行う。SoL ジャパン事務局代表などを務め、日本でシステム思考やダイアログ、U 理論などの普及に務める。共著に『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか』『もっと使いこなす! 「システム思考」教本』(以上、東洋経済新報社)、共訳書にピーター・M・センゲ著『学習する組織』(英治出版)、ジョン・D・スターマン著『システム思考』(東洋経済新報社)。

[訳者]
東出顕子(ひがしで・あきこ)
翻訳家。津田塾大学学芸部国際関係学科卒業。翻訳会社勤務を経てフリーに。訳書にシェリー・カーター=スコット『ハートフル・ストーリーズ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、フランシス・ウェストリーほか『誰が世界を変えるのか』、マーガレット・ウィートリー『リーダーシップとニューサイエンス』、アダム・カヘン『未来を変えるためにほんとうに必要なこと』(以上、英治出版)などがある。