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ID-POSマーケティング――顧客ID付き購買データで商品・ブランド・売り場を伸ばす

ID-POSマーケティング――顧客ID付き購買データで商品・ブランド・売り場を伸ばす

  • ¥2,640
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税込

本藤貴康(著), 奥島晶子(著)

価格 2,640円(税込)
頁数 216頁
判型・製本 A5判 並製
発売日 2015/02/23
ISBN 9784862762016
発行 英治出版

内容紹介

ID-POS(顧客ID付きPOS)データで顧客の行動はここまでわかる!
誰が買っているのか? 自社商品の真の競合は? 何と一緒に買われている? 優良顧客を獲得するには?
営業・マーケター・MD・販売マネジャー必修、店頭マーケティングの新常識をわかりやすく解説。


買い物をしたとき、レジでもらったレシートに、おすすめ商品のクーポンが印刷されていたことはないでしょうか? しかもそれがちょうど自分が興味を持っていた商品で、驚いたことはないでしょうか?

そのような経験をすることは増えています。レシート・クーポンは、かつては無差別に配布されていましたが、現在、多くの場合は誰にでも配られるのではなく、相手を選んで発行されています。たとえば、ニキビ対策の化粧品を購入している(おそらくニキビに悩んでいると考えられる)お客様にはニキビ肌用ビタミン剤のクーポンが発行され、薄毛対策の毛髪薬を購入している(おそらく薄毛に悩んでいる)お客様には薄毛対策シャンプーのサンプル引換券が発行されていたりするのです。

店頭で発行されるレシートを通じて"あなたのための商品"を紹介するなんて、少し前までは考えられなかったことです。個々のお客様のニーズを想定して特定商品を推奨する機能(レコメンド機能)は、ネット通販サイトではお馴染みの機能として定着していますが、リアル店舗でも今、それができるようになりつつあるのです。

この本は、お客様一人ひとりに"あなたのための商品"を紹介するための、画期的なマーケティングの手法について解説するものです。

(「はじめに」より)

目次

はじめに

Introduction ID-POSで何がわかり、何が変わるのか

Chapter 1 短サイクル時代のマーケティング概論
Section 1 マーケティングの基本プロセス
Section 2 マーケティング・リサーチは宝探し
Section 3 「次」につながるセグメンテーション
Section 4 マーケティング・ミックスのPDCA

Chapter 2 ID-POSの指標と分析手法の基本
Section 1 前提となる2つの基本指標
Section 2 買われ方の特徴を探る
Section 3 商品・ブランドの将来性を測る
Section 4 真の競合商品を見極める
Section 5 意外な販売機会をあぶり出す
Section 6 改善すべきポイントを探る
Section 7 購買のタイミングをつかむ

Chapter 3 ID-POSによる仮説主導マーケティング
Section 1 新たなポジショニングでそれまでの常識を覆す
Section 2 マス・プロモーションで顧客セグメントを変える
Section 3 市場に眠る潜在需要を掘り起こす
Section 4 購買行動を踏まえて店頭プロモーションを設計する
Section 5 リピートと新規のバランスをとり売上全体を拡大する

Chapter 4 店舗のロイヤル・カスタマーを育てる
Section 1 顧客の違いや変化を見逃さない
Section 2 カテゴリーの傾向を踏まえ新規顧客を囲い込む
Section 3 新規顧客の購買行動を把握する

著者

[著者]
本藤貴康(ほんどう・たかやす)
東京経済大学経営学部教授。Segment of One & Only(株)取締役。早稲田大学大学院経営学研究科修士課程修了。東京経済大学経営学研究科博士後期課程修了。所属学会は、日本商業学会、日本マーケティング学会、日本プロモーショナル・マーケティング学会等。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)、(株)流通政策研究所、(財)流通経済研究所、横浜商科大学助教授を経て現職。ドラッグストア等の最寄型業態におけるカテゴリーのプロモーション戦略、ブランド戦略、ISM(インストア・マーチャンダイジング)が主な研究領域。大企業から中小企業までコンサルティングやアドバイザー等をはじめとして様々な形で関わる多くの企業との関係を活かしながら、ID-POSを活用した産学連携プロジェクトでの実績多数。

奥島晶子(おくしま・あきこ)
ジェイビートゥビー(株)代表取締役社長。Segment of One & Only(株)取締役副社長。東京大学文学部卒業。日本アイビーエム、EDSジャパン、日本DEC(現ヒューレットパッカード)データウェアハウス企画部長を経て、ブリオ・テクノロジージャパン代表取締役社長に就任。2001年3月ジェイビートゥビー(株)設立。日本においてID-POSの実務的活用を推進したID-POS分析の第一人者であり、小売業とメーカー・卸売業をつなぐ協働型ビジネスモデルを推進。ID-POSによるカテゴリー分析及びブランド・ポジショニング分析などを含めた各種コンサルティングを広く手掛ける。現在は生協、スーパーマーケット及びドラッグストア業態を中心にしているが、ホームセンターやコンビニエンスストアなどの生活支援業態への効果的活用も研究を進めている。