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人口減少×デザイン――地域と日本の大問題を、データとデザイン思考で考える。

人口減少×デザイン――地域と日本の大問題を、データとデザイン思考で考える。

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筧裕介(著)

価格 1,980円(税込)
頁数 216頁
判型・製本 B5変形判 並製
発売日 2015/06/01
ISBN 9784862762115
発行 英治出版

内容紹介

お金がない? 出会いがない? 地方と都市はどう変わる?人口減少の「事実」と「対策」。
結婚・仕事・住まい・経済など様々な面で私たちに大きく関わる、21世紀の日本を襲う最大の問題「人口減少」。知ってそうで知らないその本質をデザインの力で解き明かし、地域でできるアクションを事例を交えながら提案する。わかりやすいカラー図版を多数掲載。行政・政策関係者や地域活性化に取り組む人はもちろん、日本社会の大問題をきちんと理解しておきたいすべての人に読んでほしい一冊。

21世紀の日本を襲う最大の社会変化でありだれもが無関係ではいられない「人口減少」。本書は、以下を目的として作られました。

(1)人口減少問題の「本質」を理解する・・・人口減少は、私たちのライフスタイルから都市計画や経済まで、様々なことに関連する複雑な問題です。本書はデータとデザインの力でその本質を明らかにします。(1~3章)

(2)地域でできる「アクション」を知る・・・人口減少に対し、身近な地域レベルで何ができるでしょうか。デザイン思考を使ってそれぞれの地域の状況に合った問題解決の指針を示します。(4~5章)

第1章 人口減少への16の疑問とキーデータ・・・日本の人口減少について、疑問に答えるかたちで解説。データを視覚的にわかりやすく表現しており、問題の全体像と原因をすっきりと理解できます。

第2章 人口減少のメカニズム・・・人口は今後どのように推移するのか。どんな要因がどれほど人口減少に影響しているのか。3大要因を挙げて人口減少のメカニズムを明らかにします。

第3章 人口減少要因で見る地方自治体5タイプ・・・地域によって人口減少の状況はさまざま。この章では1,720の自治体を要因別に5つに分類し、それぞれの特徴・要因に合った対策を考えます。

第4章 提言:人口減少問題へのアプローチ・・・日本が、地域が、企業が、個人が、人口減少にどう立ち向かっていくべきか。地域レベルですぐに取り組めるアクションを提言します。事例も多数紹介。対策の効果の試算も行います。

第5章 人口減少問題解決の7ステップ・・・複雑な社会課題の解決に力を発揮する「ソーシャルデザイン」の考え方で人口減少問題の解決に挑むプロセスを紹介します。

目次

はじめに
第1章 人口減少への16の疑問とキーデータ
疑問だらけの人口減少
疑問1 人口はどれくらい減るの?
疑問2 どのくらい子どもを産まなくなっているの?
疑問3 少子高齢化と人口減少はどういう関係なの?
疑問4 どこの人口が減るの?
疑問5 地方から大都市にどれくらい移動しているの?
疑問6 結婚しない人が増えているの?
疑問7 日本人の結婚離れが進んでいるの?
疑問8 若者の恋愛離れが進んでいるの?
疑問9 「出会いがない」から結婚しないの?
疑問10 「お金がない」から結婚しないの?
疑問11 結婚する時期が遅くなっているの?
疑問12 夫婦あたりの子どもの数が減っているの?
疑問13 「お金がない」から産まないの?
疑問14 子どもを産む時期が遅くなっているの?
疑問15 「不妊」に悩む夫婦はどのくらい増えているの?
疑問16 「子育て」と「仕事」の両立は難しいの?

第2章 人口減少のメカニズム
日本の人口はなぜ急減するのか?
人口減少の3 大要因① 既婚率の低下
人口減少の3 大要因② 夫婦あたり出生数の減少
人口減少の3 大要因③ 若年女性の絶対数の減少
地方圏から大都市圏への人口移動
人口の将来推計手法
(参考資料)シミュレーション条件

第3章 人口減少要因で見る地方自治体5タイプ
地域で異なる人口減少
1720 自治体の分類方法
人口減少要因で見る地方自治体5タイプ
グループA 若者さよなら型
グループB 産み控え型
グループC 独身女性たくさん型
グループD いない産まない型
グループE スローペース型

第4章 提言:人口減少問題へのアプローチ
人口減少のメカニズムと5つの提言
提言1 女性中心の小さな経済をつくる
提言2 縁を深めるローカルシステムを築く
提言3 会社員女性をハッピーに
提言4 ふるさと愛を最大化する
提言5 非地位財型幸福をまちづくりのKPIに
人口減少対策の効果

第5章 人口減少問題解決の7ステップ
人口減少問題とソーシャルデザイン

おわりに

著者

[著者]
筧 裕介(かけい・ゆうすけ)
1975年生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院工学系研究科修了(工学博士)。2008年ソーシャルデザインプロジェクトissue+design設立。以降、社会課題解決のためのデザイン領域の研究、実践に取り組む。著書に『ソーシャルデザイン実践ガイド』『地域を変えるデザイン』(いずれも英治出版)、『震災のためにデザインは何が可能か』(NTT出版)など。グッドデザイン・フロンティアデザイン賞(2010)、日本計画行政学会・学会奨励賞(2011)、竹尾デザイン賞(2011)、Biennale Internationale Design Saint-Etienne(2013、仏)、Shenzhen Design Award(2014、中国)他、国内外の受賞多数。