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プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか

プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか

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アレックス・モザド(著), ニコラス・L・ジョンソン(著), 藤原朝子(訳)

価格 2,090円(税込)
頁数 364頁
判型・製本 四六判 上製
発売日 2018/02/05
ISBN 9784862762498
発行 英治出版

内容紹介

最強ビジネスモデルのすべてを解き明かす
Facebook、アリババ、Airbnb・・・
人をつなぎ、取引を仲介し、市場を創り出す
プラットフォーム企業はなぜ爆発的に成長するのか。
あらゆる業界に広がる新たな経済原理を解明し、
成功への指針と次なる機会の探し方、
デジタルエコノミーの未来を提示する。

◆世界の先駆的事例をもとに語るプラットフォーム・ビジネスの理論と実践
・プラットフォーム企業はなぜ急成長できるのか?
・アリババはどのようにしてeBayを中国から駆逐したのか?
・Facebookはなぜ先行した競合SNSに圧勝できたのか?
・UberとAirbnbは政府の規制とどう戦ったのか?
・出会い系サービスTinderはなぜ世界中で使われるのか?
・ハイエクの経済理論を覆す「現代の独占企業」の特質とは?
・投資家もメディアも大注目したColorはなぜ失敗したのか?
・グーグルが作ったSNS、Google+がうまくいかない理由とは?
・新たなプラットフォーム・ビジネスのチャンスはどこにあるのか?
・ブロックチェーン技術はプラットフォームをどう変えるのか?


いま産業革命以来の変革が起きている。モバイルテクノロジーの普及を背景に、買い手と売り手、消費者と開発者など相互依存する複数のグループを結びつけ、相互に恩恵をもたらすビジネスモデル、プラットフォームが経済を支配しつつあるのだ。

時価総額で世界最大級の企業アップル、グーグル、アマゾン、フェイスブック、テンセント、アリババはどれもプラットフォーム・ビジネスを展開している。企業価値10億ドル超の新興企業「ユニコーン」の半分以上をプラットフォーム企業が占めている。フェイスブックのユーザー数は20億人を超え、アリババの流通総額は年間50兆円を上回る。また彼らはコネクテッドカーなどの新領域も牽引する。

産業・社会・生活の隅々に変化をもたらし、経済全体を再編しつつあるプラットフォーム。その台頭は既存企業にとって途方もないリスクと、巨大なチャンスをもたらしている――。

プラットフォームはなぜ爆発的に成長するのか。何がその成否を分けるのか。どうすれば次の機会を見出し活かせるのか。豊富な事例と理論的枠組み、実践経験に基づいて、誰もが無縁ではいられないビジネスモデルのすべてを解き明かす。


◆構成
プロローグ 燃えるプラットフォーム
第1章 プラットフォームが世界を食い尽くす
第2章 ハイエク対コンピューター
第3章 限界費用ゼロの会社
第4章 現代の独占
第5章 ビリオンダラー企業をデザインする
第6章 見える手
第7章 ネットワークに仕事を任せよう
第8章 なぜプラットフォームは失敗するのか、どうすれば失敗を避けられるのか
結論 次のビッグチャンスを見つける方法


プラットフォーム経済で成功する方法を鮮やかに提示。オーディエンスの構築からネットワーク価値の創造まで、この本は次世代ビジネスリーダーのための手引書となるだろう。――ジョージ・コロニー(フォレスターリサーチCEO)

プラットフォームとは何なのか、それがどのように機能し、なぜ重要なのかを解き明かしている。インターネットビジネスの構築や投資に関心のある人は必ず読むべき本だ。――アンドリュー・ワイズマン(ユニオンスクエア・ベンチャーズ パートナー)

プラットフォームが経済を支配する枠組みをエレガントに描き出している。新たなビジネスを構想している人だけでなく、プラットフォームを理解したい人にとって必読の一冊。――サディップ・ナンディ(元フロッグデザインCEO)

目次

プロローグ 燃えるプラットフォーム
第1章 プラットフォームが世界を食い尽くす
第2章 ハイエク対コンピューター
第3章 限界費用ゼロの会社
第4章 現代の独占
第5章 ビリオンダラー企業をデザインする
第6章 見える手
第7章 ネットワークに仕事を任せよう
第8章 なぜプラットフォームは失敗するのか、どうすれば失敗を避けられるのか
結論 次のビッグチャンスを見つける方法

著者

[著者]
アレックス・モザド(Alex Moazed)
アプリコの創業者・CEO。モバイル技術とプラットフォーム技術の専門家。ブルームバーグ、CNBC、FOXにコメンテーターとして出演。Inc.誌、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、ニューヨーク・タイムズ紙に紹介記事が掲載された。非営利の開発者支援団体「アプリケーション・デベロッパーズ・アライアンス」の共同創設者でもある。

ニコラス・L・ジョンソン(Nicholas L. Johnson)
アプリコのプラットフォーム責任者としてアプリコのプラットフォーム研究を統括。クライアントのビジネスモデル設計や最先端プラットフォーム構築を支援する。アプリコに加わる前は、著名シンクタンクの新経済思考研究所(INET)でエディターを務め、INET顧問のノーベル経済学賞受賞者6人とも仕事をした。

[訳者]
藤原朝子(ふじわら・ともこ)
学習院女子大学非常勤講師。訳書に『シリア難民――人類に突きつけられた21世紀最悪の難問』(ダイヤモンド社)、『未来のイノベーターはどう育つのか――子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの』(英治出版)など。慶大卒。