書籍情報
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ある午後、ある村で行方不明になった12歳の少女。
村では「儀礼殺人」ではと噂が流れるが、警察は野生動物に襲われたのだと結論づけた。
5年後、その村に赴任した若者が、ひょんなことから事件の真相を追うことになる。警察、政治家、実業家、校長、村人、被害者の母…
何重にも折り重なった嘘と秘密の先で、彼女が見たものとは―。
ラスト10ページ、あなたの耳から悲鳴が離れなくなる。
[著者]
ユニティ・ダウ Unity Dow
ボツワナの現外務国際協力大臣。1959年にボツワナの伝統的な村で生まれる。同国女性初の最高裁判事として、弁護士として、女性や子ども、先住民、AIDS患者、LGBT等の人権問題について、先駆的な取り組みをしてきた。
ボツワナ国内にかぎらず、国連ミッションのメンバーや政府のアドバイザーとして、ルワンダ、シエラレオネ、ケニア、イスラエル・パレスチナの人権問題にも関わってきたほか、2009年にはコロンビア大学の客員教授も務めている。2011-2012年のWomen of the World Summitでは「世界を揺るがす150人の女性」の1人に選ばれた。本書を含め5冊の本を執筆。西洋文化と伝統の狭間で揺れる人々、人権や貧困をテーマにしている。
[訳者]
三辺律子 Ritsuko Sambe
翻訳家。東京生まれ。聖心女子大学英語英文学科卒業。白百合女子大学大学院児童文化学科修士課程修了。訳書に『龍のすむ家』(竹書房)、『サイモンvs人類平等化計画』(岩波書店)、『エヴリデイ』(小峰書店)、『オリシャ戦記 血と骨の子』(静山社)、『最後のドラゴン』(あすなろ書店)など多数。海外文学を紹介する小冊子BOOKMARKの編集もしている。