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PUBLIC DIGITAL(パブリック・デジタル)――巨大な官僚制組織をシンプルで機敏なデジタル組織に変えるには

PUBLIC DIGITAL(パブリック・デジタル)――巨大な官僚制組織をシンプルで機敏なデジタル組織に変えるには

  • ¥2,640
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税込

アンドリュー・グリーンウェイ(著), ベン・テレット(著), マイク・ブラッケン(著), トム・ルースモア(著), 岩嵜博論(監訳), 川﨑千歳(訳)

価格 2,640円(税込)
頁数 328頁
判型・製本 四六判 並製
発売日 2022/08/01
ISBN 9784862763174
発行 英治出版

内容紹介

シンプルで、速くて、ムダのない政府をつくるには

政府・公共機関など旧来型大組織のデジタル化はどうすればうまくいくのか。各国が模倣するイギリス政府のDXを担った特命チームGDSの中心人物らが、実践に基づき「デジタル組織のつくり方」を語る。


(本書の特徴)
・政府など旧来型大組織のデジタル化を実現するための組織論
・イギリスを電子政府ランキング1位にした「GDS」の知見を公開
・チームの作り方、仕事の進め方、成果の示し方など幅広く言及


政府の仕事は複雑で、時間がかかり、画一的で、しばしば正確でない−−。インターネットが世界を変え、シンプルで速くて廉価なサービスが広がる中、デジタル化に出遅れた政府・公共機関の仕事はしばしば人々の不信や苛立ちの対象となってきた。もはや限界は近い。長年の機能不全と無駄遣いをデジタル化によって変革し、政府への信頼を回復することは、まさに緊急の課題となっている。だが、古くて巨大で動きの遅い官僚制組織を、どうすれば変えられるのだろう?

本書は電子政府の先進事例として世界各国で注目・模倣されるイギリス政府のデジタル化を担った組織GDS(政府デジタル・サービス)の経験をもとに、旧来型組織の中でDXを進める上でのポイントを具体的に解説する。チームの立ち上げ、人選、仕事のやり方、最初にするべきこと、成果の示し方、引き継ぎ方など、扱うテーマは幅広い。成功と失敗の経験に基づくアドバイスは、政府はもちろん多くの巨大組織におけるデジタル化の指針となるだろう。

(構成)
プロローグ
第1章 試練のとき
第2章 なぜ変革が必要なのか
第3章 始める前に
第4章 出発点を決める
第5章 最初のチーム
第6章 地固め
第7章 信用を築く
第8章 議論を制する
第9章 従来のやり方に立ち返る
第10章 数字を把握する
第11章 画一化ではなく一貫性を
第12章 基準を設定する
第13章 リーダーを見つける
第14章 次の展開
第15章 バトンタッチを成功させる
エピローグ

目次

プロローグ
第1章 試練のとき
第2章 なぜ変革が必要なのか
第3章 始める前に
第4章 出発点を決める
第5章 最初のチーム
第6章 地固め
第7章 信用を築く
第8章 議論を制する
第9章 従来のやり方に立ち返る
第10章 数字を把握する
第11章 画一化ではなく一貫性を
第12章 基準を設定する
第13章 リーダーを見つける
第14章 次の展開
第15章 バトンタッチを成功させる
エピローグ

著者

[著者]
4人の著者は全員、Public Digital社のパートナーである。Public Digitalは大規模なDXに取り組む大規模な国際組織、政府、経営陣の支援を行っている。これまでに30カ国以上の組織と提携し、欧州連合や米州開発銀行をはじめとする複数の国際機関で仕事をしている。2020年、同社は博報堂DYホールディングスの戦略組織「kyu」グループに参入。

アンドリュー・グリーンウェイ Andrew Greenway
GDS(政府デジタル・サービス)を含む5つの政府部門に勤務し、チーム・リーダーとして英国のデジタル・サービス基準の策定に携わった。また、2014年に政府の首席科学顧問を通じて英国首相から依頼された「IoTの応用に関する政府レビュー」を主導した。現在は、政府や制度の改革に関する記事を英国内外の出版物に寄稿している。

ベン・テレット Ben Terrett
GDSのデザイン部門担当責任者としてGOV.UKの部門横断型デザイン・チームを率い、2013年にはデザイン・オブ・ザ・イヤー賞を受賞。政府の仕事に従事する以前は、Wieden+Kennedy社のデザイン・ディレクターを務め、The Newspaper Clubを友人たちと共同で設立した。現在は、ロンドン芸術大学の理事、HS2デザイン・パネルのメンバー、ロンドン・デザイン・フェスティバルのアドバイザーを務めている。2017年、Design Weekの殿堂入りを果たした。

マイク・ブラッケン Mike Bracken
英国政府のデジタル担当執行役員(2011年~)、同最高データ責任者(2014~2015年)を歴任。政府による公共サービスのデジタル・デリバリーの監督・改善する役割を担った。政府退職後は、最高デジタル責任者としてCo-operative Groupの役員を務めた。政府の仕事を始める前は、十数カ国でさまざまな分野のDXに携わり、Guardian News & Media社のデジタル開発担当責任者を務めたこともある。2014年にはCDOオブ・ザ・イヤーに選出され、大英帝国勲章第3位を授与された。

トム・ルースモア Tom Loosemore
英国の政府デジタル戦略を作成し、GDSの副部長を5年間務めた。また、GOV.UKの初期段階の開発を主導した。政府以外では、Co-operative Groupのデジタル戦略担当責任者、OFCOM(英国情報通信庁)の上級デジタル顧問を務め、2001年から2007年までBBCのインターネット戦略を担当した。

[監訳者]
岩嵜博論
武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科教授/ビジネスデザイナー。博報堂においてコンサルティングや新規事業開発に従事した後、武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科に着任。ストラテジックデザイン、ビジネスデザインを専門として研究・教育活動に従事しながら、ビジネスデザイナーとしての実務を行っている。著書に『パーパス 「意義化」する経済とその先』(共著、NewsPicksパブリッシング)、『機会発見―生活者起点で市場をつくる』(英治出版)など。イリノイ工科大学Institute of Design修士課程修了、京都大学経営管理大学院博士後期課程修了、博士(経営科学)。

[訳者]
川﨑千歳
大東文化大学外国語学部英語学科卒。日本ヒューレット・パッカード株式会社等でコンピューター・システムの構築や運用に従事した後、翻訳者として独立。製品マニュアル、ウェブサイト等、主にIT企業の翻訳を手がける。