「カタリバ」という授業――社会起業家が生み出すつながりづくりの場としくみ 2人に1人が「自分は人並みの能力はない」と言い、3人に1人が「孤独を感じる」と言う。5人に3人が「自分はダメな人間だ」と思っていて、5人に4人がなんだか疲れている。そして、5人に3人が「自分が参加しても社会は変わらない」と言う。
「何とかしなきゃ!」立ちあがった2人の女性と共感して集まった人々。教育現場に一石を投じたゼロ年代起業家の熱き10年ヒストリー!NPOカタリバがついに書籍化!! 「カタリバ」という授業。Amazon予約ページ。
文部科学副大臣 鈴木寛さん、ワタミ株式会社会長 渡邊美樹さんからコメント頂きました!
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「カタリバ」イベント満員御礼!
『「カタリバ」という授業』 発売記念イベント~就活に効く!! 「カタリバ」ワークショプで「自分」を知ろう~ 実施レポート
”ナナメの関係”が社会を変える!!
今回のイベントでは、カタリバがいつも高校生、大学生に対して行っている「授業」をベースにしたワークショップを体験して頂きます。「自分のこれまでを振り返り、人に伝え、フィードバックを受ける」という一連の作業から、1人ではわからない、本当の自分の「思い」が見えてくるはずです。カタリバ代表理事の今村久美さんとカタリバスタッフの方からのアドバイスも受けられます。就職活動を控えた学生の方や若手社会人の方に特に役立つ内容です。カタリバの活動や社会起業に興味のある方、教育関連のお仕事をされている方、企業の人事・研修ご担当の方もぜひご参加ください。
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発売記念トークイベント無事終了
『「カタリバ」という授業』 発売記念トークイベント&サイン会。今村久美さん×上阪徹さん。~NPOカタリバの10年から学ぶ 「社会起業」のやり方&関わり方~ 申込はこちら
”ナナメの関係”が社会を変える!!
高校生に向けた独自のキャリア教育プログラムを実施しているNPOカタリバ。今回のイベントではカタリバ代表理事の今村久美さんを迎え、活動開始から10年を経て学んできたNPO運営やビジネスとしての難しさと醍醐味、数千人のボランティアをマネジメントする工夫、企業とのコラボレーションの事例などを語って頂きました。本の取材を担当した上阪徹氏は、多くの経営者や起業家へのインタビューを経験しており、氏を交えたトークセッションでは、一般のビジネス視点から見た社会事業やNPO、といったテーマについても幅広く語って頂きました。
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著者インタビュー 『プロ論。』『600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス』など、数々のベストセラーを手掛けた上阪徹が語るNPOカタリバの魅力
上阪徹 上阪徹氏のプロフィール

この本は「カタリバのこれまでを客観的にまとめたい」「多くの関係者から話を聞いて複眼的にまとめたい」という意図から、経営者・起業家・スポーツ選手などへのインタビュー経験が豊富なベテランライター、上阪徹氏が取材し、本にまとめる形式をとった。 実際に高校に出向きカタリバの現場を見て、代表の今村・副代表の竹野をはじめとする関係者に何度もインタビューをした上阪氏から見た、カタリバとこの本のメッセージとは?
カタリバの第一印象は?
驚くことばかりでした。カタリバを作った若い2人の女性が、 こんなにも真剣に世の中や子どもたちの行く末を心配していることに驚きました。 しかも、高校生たちをいきいきさせるという結果を出しているわけですね。 子どもたちは大丈夫か、どうしてこんなになってしまったんだ、 という嘆きの声は聞こえてきても、それに対して何か行動を起こしたり、 しかも新しい何かを生み出すような取り組みの例はあまり聞こえてこない。 しかも、彼女たちはお金がない中で奮闘してきた。 「予算や権限をたくさんもっているはずの人たちは、 これまでいったい何をしてきたんだろう」とも思いました。 もっともっと彼女たちを応援してあげてほしい、支援してあげてほしい、と。 また、「冷めている」と言われる大学生たちが、 カタリバを通じて、とても熱くなっていく姿にも驚きました。 こんな若者たちの姿もあるんだ、と発見をさせてもらえた。 若者たちの「無気力・無関心・無感動とか勝手に決めつけんなよ!」という 無言の反論も感じました。人は、本当にちょっとしたことで変われるんです。 これから日本が目指すべき新しい世の中のヒントを教えてもらえた気がしました。
最初にカタリバの現場=「カタリ場」に行ってみてどうでしたか?
寒かったです……。2月の真冬でしたし、会場は暖房のない体育館だったので、立っていると足がかじかんで大変でした。でも、ボランティアの大学生はそんなことまるで感じさせず、みんな熱いんです。体育館の真ん中で円陣を組んで大きな声を出している姿は印象的でしたね。また、私なんかだと会話のきっかけに困りそうな今時の高校生たちが、初対面の大学生とすぐに楽しそうに話している光景は驚きでした。自分の高校生時代には、ちょっと想像できないシチュエーションです。真冬の体育館で汗をふきふき懸命に話す大学生とそれをきらきらとした目で見つめる高校生、そこに新しい関係性がすぐにできてしまうことには感激しました。大学生たちの語る話はオッサンの私からすると、正直、必ずしも大した話とも思えませんでした。でも、年代が近いと、そうした話が心に刺さるんだな、とわかりました。
カタリバの今村さん、竹野さんをはじめたとした
カタリバ職員の印象は?
今村久美さん


竹野優花さん
「極めて熱い。一方で極めて醒めてもいる」、そんな相反する印象をもちました。「10年間、本当にいろいろな苦労があったんだろうな」、話を聞く前から何となくそうしたことを想像していたんですが、とにかく感じたのは、真面目に真剣に心から社会のことを考えているということです。それこそ2人とも、一流企業に入ってバリバリ仕事をして、たくさん給料をもらっていてもおかしくないような人たちです。にもかかわらず、その道を選ばずに、食うや食わずの時代を長く続けられていた。お会いしてみて「こういう人たちを不幸にしてはいけない」、そんな風にも思いました。今村さんは、秘めた熱い思いを的確な言葉にできる人だと感じました。質問に対して、見事に期待するお話が帰ってくる。お話が本当にお上手です。また、竹野さんのインタビューの最後には、「どれだけ周囲の人に感謝しているか」、そんな思いが伝わってくるエピソードがあって、こちらにもぐっと胸に迫るものがありました。職員のみなさんは、とても礼儀正しくて、親切な方々でした。きっといつも、優しい目線で人を見ておられるんだろうな、と感じられる温かい人たちです。
カタリバのもつ意味はどんなものだと思いますか?
これまで、さまざまな著名人や一般の方をたくさん取材してきて、「幸福とは何か」ということをよく考えるようになりました。「単にいい大学、いい会社と進んでも、実は必ずしも幸せが待っているわけではない」というカタリバのメッセージには、多くの人々の人生の一端を見聞してきた私も心から同意するところです。「自分の幸せの定義は自分で作るもの」。その本質にほんのちょっと近づけるのが、カタリバだと思います。人から与えられた価値観で生きていたら、一生幸せにはなれない。それは間違いないことです。その意味で、カタリ場は自分で人生を切り開いていくヒントがつかめる貴重な機会になるのでは、と思いました。実際、カタリバで出会った大学生と交わした約束カードを、卒業まで大事に持っているという高校生がたくさんいるというエピソードは、それを証明していると思います。
この本をどんな方に読んでほしいですか?
たくさんの大人に読んでほしいです。教育関係の仕事をされている方、NPO法人を立ち上げようと考えている方、子どもを持つ親はもちろん、経営者や企業の管理者、若いビジネスパーソンの方々にも読んでほしい。ビジネスの世界にいる方々は、いずれは社会人になる、つまりは自社の社員や顧客となる今の高校生・大学生の姿を本質的に捉えておくべきだと思います。今の高校生たちが実はものすごく苦しんでいる実態は、私にとっても衝撃的なものでした。若者たちが苦しんでいる要因を知り、さらには機会さえつくれば自律的に動き、輝く存在であることを知るべきです。自分の思い込みやメディアの報道から若者に勝手にレッテルを貼ってはいけない。若者が熱くなれないのは、こちら側にも責任があることを認識するべきだと思います。たくさんの生身の若者に接して、ちゃんと彼らを知らなければならない。私自身もそうした反省の気持ちをもちましたし、この本には、間違いなく、そのためのヒントが詰まっていると思います。
カタリバのやっていることは大人にとっても
意味があることでしょうか?
会社の組織内では、間違いなくコミュニケーション不足が発生しています。「うちはそんなことはない」と言い切れる経営者、社員は少ないでしょう。カタリバのやっていることや開発した手法は、職場や家庭の場であっても同じように役に立つと思います。“ナナメの関係”のコンセプトは多くの会社が導入している「メンター制度」に通じるものですし、若手の育成や早期離職防止の取り組みのために同様のしくみを取り入れたい企業にとってヒントになると思います。同様にカタリバの組織の作り方やボランティアに大きな権限を与えるマネジメント手法もたくさんの組織にとってヒントとなるのではないでしょうか。
社会起業・NPO経営の側面からみたカタリバとは?
まだまだ発展段階の組織であることも事実ですが、起業と事業化というものがいかに大変なものか、それを改めて感じました。苦しみながらビジネスモデルをつくっていく過程は、どんなビジネスでも同じでしょう。カタリバの試行錯誤の起業ヒストリーは、NPOをやりたいという人はもちろん、新しい事業を興したいすべての人にとってヒントになると思います。また、企業のCSR部門担当の方などは、企業が社会的責任をどう果たしていくか、という上で、示唆をたくさん得られるはずです。「教育を支援する」「若者を育成する」というのは、本質的な意味のある重要な社会貢献です。たくさんの企業にこうした活動の存在や、そうした活動に参加できる方法があることを知ってほしいと思います。