produced by: 英治出版 
書籍概要
エネルギーの未来を、じっくり考えてみよう。

『ウォールストリートジャーナル』『ワシントンポスト』など各紙誌絶賛!
極論や思い込みを退け、ビジネスと科学の視点で真実を探る

私たちの生活すべてに関わる「エネルギー」。原油価格の変動、グリーン・ エネルギーの流行、バイオエタノールをめぐる騒動、シェールガス革命、原 子力についての激論……状況の不確実性と深刻さが強まる今日、エネルギー は私たち一人ひとりが考えるべき問題となっている。だが、あふれる情報の なか、何を信じ、何を論じ、何を判断の拠り所とすればいいのだろう?

――こうした問題意識のもと、米国の気鋭のジャーナリストが「現実主義」 に徹してエネルギー問題を論じたのが本書『パワー・ハングリー』である。 極論や根拠なき楽観を退け、ごく普通の人々の視点を保ちつつエネルギー産 業の奥深くを探究した本書は、2010年4月に発売されるや『ウォールストリ ートジャーナル』はじめ各紙誌で絶賛され、大きな反響を呼んできた。

なぜ人類は化石燃料に依存し続けるのか、グリーン・エネルギーの抱える問 題は何か、原子力は使い続けるべきなのか、エネルギーシフトは何をもたら すのか。豊富なデータとわかりやすい物理的説明、ビジネスと経済の視点を 踏まえて問題の核心に迫る、知的興奮に満ちた一冊。真に私たちの未来を担 えるエネルギーは何なのか?

 

著者・訳者紹介

著者:ロバート・ブライス(Robert Bryce)
米国のジャーナリスト。ニューヨークの政策シンクタンク、マンハッタン・ インスティチュートのシニアフェロー、エネルギー業界専門誌『エナジー・ トリビューン』主幹。資源・エネルギー問題をはじめ経済問題を専門とし、 『ニューヨークタイムズ』、『ワシントンポスト』、『USニューズ&ワール ド・レポート』はじめ主要紙誌多数で活躍、CNNやBBCなどにも頻繁に出演。 この分野で最も影響力あるジャーナリストの一人と目されている。著書に 『パブリッシャーズ・ウィークリー』誌2002年ベストブックに選ばれたPipe Dreams: Greed, Ego, and the Death of Enron (2002)、Gusher of Lies: The Dangerous Delusions of "Energy Independence" (2009)などがある。

訳者:古舘恒介(ふるたち・こうすけ)
1994年慶應義塾大学理工学部応用化学科卒。同年日本石油入社後、リテール 事業、イリノイ大学MBAプログラムへの留学(2001年卒)、LNG事業、総合 企画、内閣府への出向を経て、現在、JX Nippon Oil Exploration (U.S.A.) Limited勤務。米国テキサス州ヒューストン在住。

 

目次

日本語版 訳者まえがき
イントロダクション カーディナル炭鉱

第I部 パワーを求めて
1 エネルギーをめぐる初級講座
2 ハッピー・トーク
3 エネルギーとパワーの違い
4 薪から石炭へ、石炭から石油へ
5 石炭をめぐる見過ごせない事実
6 石油がないなら石油をつくれ
7 27個のサウジアラビア

第II部 グリーン・エネルギーの真実
8 パワー密度の壁
9 風力発電は二酸化炭素を減らすか
10 エネルギー先進国デンマークの実状
11 石油王ブーン・ピケンズの夢
12 風力発電は天然ガス需要を増やす
13 中国が支配するレアアース
14 米国のエネルギー効率は悪いのか
15 気候変動とエネルギー問題
16 炭素よりも重金属に要注意
17 貧困層に化石燃料を
18 役に立たないエタノール
19 電気自動車は普及するか
20 バイオマス発電の限界

第III部 現実的なエネルギー政策とは
21 なぜ今、N2Nなのか
22 ガスと規制の短い歴史
23 シェールガス革命
24 鉱業権の巨大な価値
25 天然ガスに伴う痛み
26 原子力を冷静に評価する
27 核廃棄物をどうするか
28 イノベーションへの期待

第IV部 未来に向かって
29 グリーン革命を問い直す
30 安くて豊富なエネルギーを求めて

付録
訳者解説 エネルギー問題における理想と現実の狭間で
参考文献
原注

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    書籍情報

    著者:ロバート・ブライス
    訳者:古舘恒介
    四六判ハードカバー
    432ページ
    本体2,200円+税
    2011年7月21日発売
    ISBN978-4-86276-112-5


    エネルギー問題をじっくり考えるための15冊
    いのちの中にある地球――最終講義:持続可能な未来のために
    石油ピークが来た――崩壊を回避する「日本のプランB」
    エントロピーと秩序――熱力学第二法則への招待
    ゾウの時間ネズミの時間――サイズの生物学
    「豊かさ」の誕生――成長と発展の文明史
    森と文明
    日本人はどのように森をつくってきたのか
    国際政治とは何か――地球社会における人間と秩序
    21世紀の歴史――未来の人類から見た世界
    これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
    グリーン革命[増補改訂版](上・下)
    新エネ幻想――実現可能な低炭素社会への道
    エネルギーの未来(ビジネスの未来①)
    エネルギー白書2010
    Energy Myths and Realities: Bringing science to the energy policy debate
    (おまけ)信ずることと考えること――講義・質疑応答