【本業を活かした新たな行動のための第一歩】
著者が、BS「ニュースの深層」に出演しているのを偶然目にした。本業の傍らパートタイムでNPOを運営し、若いのにも関わらず、児童養護施設支援の活動をしているということで、強く印象に残っていた。その著者による活動の足跡が非常に分かりやすくまとめられている。
体験から分析にいたるまでのプロセスが非常にリアルで、体験があってこそ「餅は餅屋」で次のステップに踏み出し、96pのメールに結晶化されている。そこからも本業をベースとしながらも、着実に組織をドライブさせている行動力と情熱にも敬服する。
子ども向け支出が高くなりにくい理由にも触れられていて、真剣に一人づつ考えていかなくてはならないと強く思った。高齢化・単身世帯の増加・コミュニティの希薄化という大きな流れもあるが、自分でできることを行動に移し、それを発信していこうと強く思った。
安田敦
これは一人の若いリーダーが誕生する記録でもある。理不尽な現実を目の当たりにし、行動しなければという熱い思いにかられる。その問題をよりよく知るために、現場に飛び込む。たくさんの人と話をする。感情に流されるのではなく、自分にしかできないことはなにかをストラテジックに考案する。多くの人を巻き込み、導き、それを現実のものとする。一人の若者の感性と行動が、社会を確実に変えていく。
岩瀬大輔(ライフネット生命保険副社長)ブログより
自分だけの人生を生きる「勇気」を与えてくれる、大切な1冊。
酒井穣(NED-WLT「慎泰俊という生きかた」より)
慎さんと同じく、外部から児童養護施設の子どもたちを支援する立場として、この本をとても嬉しく思います。児童養護施設のこと、児童養護施設で生活する子どもたちのことがとてもよくわかる本です。まず、子どもたちの抱える課題が、慎さんの住み込み体験を通して、たいへんリアルに書かれています。「どんな子たちなの?」と聞かれて、いつも一言で言えないもどかしさを感じているのですが、この本では、子どもたちが施設にやってくるまでの複雑な背景や、虐待環境で形成された子どもの人格の特徴が、とてもよく整理されています。子どもたちを受け入れ、支える施設職員のたいへんさも、共感を持って書かれています。次に、その社会問題がデータによって、正しく裏づけられています。児童養護の問題を語る時、どうしても感情に訴えがちです。投資ファンドで働く慎さんは、客観的なデータを多用して分析することで、全体像を正しく見せてくれています。ぜひ、児童養護施設の子どもたちに支援をしたいとお考えの方に、入門書としてこの本を読んでいただきたいです。
林恵子(NPO法人ブリッジフォースマイル代表)